ルブリンから車で30分弱のコズフカという町に国内中から観光客が訪れる後期バロック様式が美しい宮殿があります。
宮殿は元有力貴族ザモイスキ家が所有していただけあり、内部は贅を尽くしたネオロココ様式の豪華絢爛な創りです。ポーランド語でのツアーのみで見学可能になっており、外国人はポーランド人の彼女と訪れていたイギリス人の男性と私のみでした。
ここも世界中の多くの宮殿と同じように、宮殿外には美しい庭園が広がっています。敷地内には宮殿の他にも礼拝堂、企画展示室、馬車小屋や共産主義美術館があります。各施設は基本、別料金になっていますが、私は全ての施設を見学できるチケットを購入しました。
実はここの庭園で宮殿ツアー終了後、ワルシャワに5年住んでいるという祖父母、母、娘の4人組み日本人観光客に会いましたが、ポーランド語しかツアーがないので宮殿内の見学はやめ他の施設のみ見学していると言っていました。娘はポーランド語も日本語もネイティブらしいので通訳してもらえれば良いのにとも思いましたが、仮にポーランド語が分からなくても内部の豪華絢爛な様子は一見の価値があります。
宮殿横にある礼拝堂は派手な装飾のない白で統一されたシンプルなデザインで落ち着きがあります。企画展示室はポーランドの昔のおもちゃなどが展示されているのですが、ミニチュアの電車など、どれも貴族が使っていたような高級な雰囲気があります。
馬車小屋には馬車以外にもソリや自転車まで展示されています。
共産主義美術館に展示されてある芸術作品の数々は共産主義下での作品であるためか、プロパガンダ的な印象を受けました。共産主義美術館を出てすぐ傍にはレーニンを筆頭とする共産主義時代のリーダー達のモニュメントがいくつかあります。
半日かけて宮殿を見学した私は次の目的地である、ビャウィストクに向かいました。道中は高速道路がないため数時間かかり、到着は夜も更けてからでした。さらに町の規模も小さく夜遅く食事を取れる所が見つからなかったため、この日は夕食を取りませんでした。
次回はビャウィストクをご紹介します。
白神仁士＠ポーランド（ドイツのワーキングホリデービザでの旅）
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