フランスは英語圏よりは参加者が少なく、比較的個人で申請されることが多い国かと思います。
ただ、フランスの申請は、書類準備や申請書作成はさほど難しくはないのですが、いくつかの特定の職種になると急に難易度が上がります。その職業は以下です。
・調理師(シェフ、パティシエ等)
・美容師
・エステ等を含む美容関係
ただ、この職業に関連する方の依頼は圧倒的に多いです。
自身の職業スキルを上げるといった、現地での就労経験をするために手っ取り早く取れるビザということで利用されます。
同時に、渡航前に仕事先が決まっている方が多いです。中には現地で働く予定の受入れ先からもワーホリビザ取得を依頼されているケースもあります。完全な就労目的であれば、本来は受入れ側が手続きをまずはするビジネスが正しいですが、受入れ側もビジネスビザ取得の手間と費用を考えると、ワーホリビザは都合がいいと考えられているのでしょう。
しかし、現状の日本での申請状況を考えれば、受け入れ側の考え方も安易であると思います。その言葉だけを鵜呑みに申請をして却下されると、その方には却下歴が付くので、今後のビザ申請に影響をします。一度却下されると、再度申請をして覆すのはとても困難です。
ですから、このようなケースで申請を考えている方は、受け入れ先の方とよくその辺を相談されることをお勧めします。
上記の職業の方が何も対策をされずに申請に行き、却下となる場合は、決まって以下のようことを言われます。
「今回のケースはワーキングホリデービザには適さないので別のビザで申請をしてください。」
つまり就労ビザの申請を促されます。
3、4年前はそこまで厳しくなかったのですが、やはりユーロ圏の不景気も影響しているのかと思います。ご自身で申請をし、却下されての再申請依頼で職業を聞くと、上記の職業の方がほとんどで、それが3、4年前を境になっています。
それでは上記の職業の方はビザ取得が無理なのかとなりますが、方法はあります。そこがプロのビザサポート会社のスキルかと思います。
フランスの申請は、既定の条件が揃っていれば、審査の大半を占めるのは「渡航目的エッセイとプラン表」です。この書き方が審査に大きく左右します。また、上記の職歴の方は英文履歴書の作り方にも注意が必要です。
簡単に言えば、ワーキングホリデービザが出来た目的の原点に沿っていることであり、あまりに就労的な要素を出さないことです。ただ、その書き方のバランスは技術が必要かと思います。
観光的な要素で行かれる方は問題ないですが、上記の職業に該当する方は(目的に応じた申請すべきビザの種類の判断含めて)ご自身で申請する前によく吟味されることをお勧めします。
記事提供:「ビザ申請.COM」運営 国際コミュニケーションセンター@永岡