フランスでは恋人でも特別な恋人のことを、「ピュス」と言います。「ピュス」とは、フランス語で、お布団等にいる虫のノミの意味です。なぜ、大切な恋人をそう呼ぶのかは謎ですが、ノミと言われると嬉しいのか・・・なんだかわかりません・笑。フランス人が親に自分には特別な恋人がいるのだと言う時に使う「ピュス」という言葉は緊張したり、うれし恥ずかしなのだそうです。
道路を歩いていると蟻の他に、てんとう虫のような柄で大きさも似ている四角い赤い虫がウヨウヨしているのですが、小さい子供は、なぜかその虫を見ると、警察と言ったりします。フランスは今もコロナでマスクをしているか、外出許可を持っているかと、うるさく調べるために警察が多いのですが、それがこの虫の大群に似てるのでしよう。ただし、子供ならいいけれど、大人が警察官の前で言うと怒られるかもしれないのだそうです。
フランスは、やたらと道にゴミ箱だけは多いと思います。このゴミ箱をフランス語では、「プベル|と言います。辞書にはありますが、この言葉のルーツは辞書にはあまりありません。なぜプベルかと言うと、昔、ものすごく街でのポイ捨てがひどい時代に、プベルさんと言う人がゴミ箱を作り、街に設置してから、プベルと呼ばれるようになったそうです。
ところで、フランス語が難しいのは日本語では当たり前にある言葉がないことです。例えば、物の値段が高くないという言葉はあるのですが、安いというダイレクトの言葉がありません。
フランス語のごめんなさいの「デゾレ」も、辞書にはごめんなさいとはありますが、これは本当に心からの謝罪の意味なので、日本人感覚のちょっとすみませんのごめんさいとは違うので、頻繁に言わないで、「パードン」と言った方がいいです。また、ありがとうと言った方がいいでしよう。
「いただきます」はフランス語では(なぜか?)良い食事をと「ボナペティ」と言います。日本語は、命をいただきますという感謝の言葉という意味があるのですが、辞書にはあっても、フランス語のいただきますは意味が不明です。
フランスにはアラブ系の人が多いのですが、最近よく聞くのは、kifという言葉です。どうも「好き」という意味らしいのですが、もとはアラブの言葉から来ていて、中毒のような毒の意味の言葉で、あまり品のいい流行り言葉ではないようです・・・よく若者の集団の話にこの言葉が出てきます。
フランス語は、世界でもシャンソン等、恋や愛をささやく言葉という美しいイメージがありますので・・・綺麗なフランス語を話すようにした方が素敵だと思うのですが・笑。
ライター:Miyabi@フランス