フランスに来て孤独を感じる人は多いと言われています。筆者も最初の頃は日本で当たり前と思っていたことが、フランスではそうではなかったり、不便だったりして、よく泣いていたものです。
住めば都とは言うものの、フランスにいると根無し草のような感覚で、やはり自分の故郷のような感覚にはなれません。どうしたら、フランスでの孤独を克服出来るかものすごく悩みましが、それも今では、懐かしい思い出です。自分も強くなったなぁと思います。
フランスに来て、よく分かったことは、自分の人生の舵は自分が取らなければいけないということです。どんなに他の人に寂しさや孤独を訴えても、他人は自分の寂しさや孤独を癒やしてくれるわけではないのです。また、自分自身も他の人の寂しさや孤独に声はかけられても、何も出来ません。
自分の寂しさや孤独は、自分で自分を大切にすることであり、最後は自分が最大の自分の味方であるのです。そのことに筆者は、長く気がつきませんでした。
他人軸の人生だと、孤独も解消しないし、不平や不満、憤りにもなり幸せにはなれません。他人に期待をして外に幸せや解決を求めても、孤独は解決できないし、幸せにもなれません。フランスだと、個人主義なのでこれは顕著なことです。
筆者は思いもよらず人生でフランスで一人になり時間が流れていました。孤独で鬱になり、カウンセラーや病院に行っても薬だけで、なんの解決にもなりませんでした。フランス人は日本のことが分からないし、フランスにいる日本人にもそれぞれの人生があり、個人主義的な国では自然に疎遠にもなりました。
そこで、ネットで日本のあらゆる文化や、いろんな人のいろんな人生の知恵や生き方の話を見たりして、自分の心の内面に絶対に離れることがない大好きな日本の記憶の世界を作りました。すると孤独は無駄ではなかったと思えるようになり、自分軸のための知恵が付き、他人も気にならなくなり、孤独でも幸せを感じられるようになりました。
ワーホリの人もホームシックになっても、自分が日本人で日本で生まれたことを誇りに思い、自分の身体や記憶には日本がいつもあるのだということを忘れないでください。
私たちには、帰ることが出来る素敵な日本がいつもあることは、この上ない幸せで、日々の暮らしも、ない幸せではなく、ある幸せに感謝出来るようになると、人生の生き方が変わることでしょう。
ライター:Miyabi@フランス