フランスは残念ながら、また外出制限になってしまいました。外出制限前にスーパーに買い物に行きましたが大勢のお客さんがいて、みんなまとめ買いで混雑していました。
ここ数日は、筆者もまとめ買いした食材を調理して冷凍するのに忙しく、ふと手を休めた時のお茶の時間はホッとする一時です。

しかしコロナは悪いことばかりではなく、フランス人も家族時間が増えたり、趣味の時間が増えたり、フランス流に上手に自分の人生を大切にしているようです。今の日本では隣近所や家族とお茶の時間も希薄になってきていますが、フランスでは隣近所の人たちでも「お入りなさい。お茶でもしましようよ。」と言ってもらえます。いろんなことが忙しくても「まずは、お茶にしましよう。」と手を休めて、お茶の時間を大切にするのです。そして筆者にも、物を買うよりも、いろんな人たちと一緒にお茶をして、話した思い出の方が有意義な素敵な時間になりました。

日本で筆者がお茶を習っていた時、お坊さんから「喫茶去」という言葉を教えてもらいました。これは、お茶を一服どうぞという意味で、ただのお茶の時間ではなく、その時にしかない他者とのお茶の時間を大切にしましようという一期一会の意味もあります。でも、このような素敵な言葉がありますが、社会が忙しいので、フランスのようにゆっくりお茶の時間を大切に出来ないことも多いですね
合理的に時間を使うことばかり考えていた環境に筆者は長くあり、人生はお茶の時間のように必要無駄もあるのだということをフランスで学びました。

フランスの道路にテーブルや椅子を並べたカフェではおしゃべりに忙しい人たち以外にも、本を読む人や絵を描いてる人がいたり、文筆活動をしている人がいたり、ただ一人ぼーっと何をするでもなく過ごしている人たちもいました。
今はコロナで残念ながら、フランスならではの普通のこのような光景が見られないのですが、歴史的にもカフェが日常の生活に根付いていて、フランスの昔のサロンのような文化的な場でもあります。

自宅でもフランス人はカフェと同じようにその一時を楽しむことが上手です。
マメなお家は手作りのケーキやクッキー等が出てきたり、市販のお菓子でもフランスならではのお菓子が並んだりします。お茶のセットがアンテークのお家もあったり、テーブルに花を飾り、手作りの刺繍のテーブルクロス等の素敵なこだわりがあるお家も多いです。

今のコロナのようにどうしようもないこともあります。どうしようもない時こそ、フランスの流の「ケ・セラ・セラ」で、なるようになるのだと思い、まずはお茶で一服をして、気持ちを落ち着けて、マインドフルネスで今の時間を大事に堪能するということが大事だと思います。

ライター:Miyabi@フランス


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