ここでも何度か記事にしてきた内容ですが、ネットにある「ビザ申請方法の入力マニュアル」なるものが原因となるケース。今年に入りとても増えた相談案件です。その内容は以下のようなもの。
お客様:「オーストラリアのワーホリビザ申請をしたのですが、何か追加書類の指示が来てしまいました。全部英語で分からないので、この状態から引き継いでもらえますか?」
弊社:「どんな追加書類ですか?また、なんで英語が分からないのに申請が出来たのでしょうか?(申請は全て英語です)」
お客様:「ネット検索で出てきた、申請マニュアルを見ました。追加書類は、何やら何個もの質問に再度答えて??、のような感じです」
これが多いのです。私たちプロはこれだけで察しがつきます。
申請の最後の方に、多くの質問にYESかNOで答えるパートがあります。その中でYESにしなければ申請が許可されない項目があるのですが、質問の意味を理解せずに流れでチェックをするので、全てNOにしてしまっているのです。
本来であれば即却下でもおかしくない質疑応答ですが、さすがにimmigrationも気を利かせて「本当にこれでいいの!?」という感じで聞いてくれ、これが追加書類の対象となります。
さて、なぜこうなるかの原因です。
1、間違ったマニュアルサイトを見て入力してしまった。
(あくまでもこのようなサイトは他の営利目的があり構成されていて、入力マニュアルなるものは「責任は持てないから自己責任で」と注意書きを書いています。)
2、マニュアルサイトは間違っていなくても、質疑応答の構成上、入力の流れであまり深く考えずに進んでしまった。
上記のいずれかです。
1の理由のサイトが検索上位にくれば、必然的に弊社へのこの類の相談は増えます。
それだけ利用している方が多いということだと思います。よって、そのようなサイトを利用する場合は十分にお気を付け下さい。
無料なのにはやはり相応の理由があるのかと思います。
また、ビザ申請は一見簡単そうに見えても、何かあった際のリカバリーは当然ながら全て英語であり、相手はimmigrationになります。
それも含めてビザ申請なので、個人でやるならばせめて基本的な英語を理解しているか、英語の出来る方とされることをお勧めします。
ちなみに、このタイプの追加書類に対しての解決方法は、まずは何故そのような回答をしてしまったかを簡単にコメントし、その確認質問に対しての回答を適正書面として作成し、所定の場所から添付提出します。
その国で一生に一度のワーキングホリデー、その権利をもらうのがビザ申請です。
十分に気をつけて申請して下さい。
記事提供:「ビザ申請.COM」運営 国際コミュニケーションセンター@永岡