ワーホリ業界裏話
「11時に寝て、今朝は3時起きでした・・・」

疲労の溜まった顔のFさん。ゴールドコーストのとある旅行会社のアルバイトでした。

当時は、日本からの飛行機がゴールドコストではなくブリスベンに到着していました。飛行機の到着は早朝。そのため空港からゴールドコーストに観光客を送迎するバスガイドの仕事は早朝から始まるのです。

これ自体は別に問題ない仕事なのですが、気になるのは契約条件。

この会社の求人広告には「ツアーコンダクター募集、優秀な方はビジネスビザ取得をサポート」と目立つように書かれています。

旅行会社への就職に憧れる人をターゲットに、海外就職の可能性をほのめかしての勧誘です。

気になるのが「3ヶ月間のトレーニング」という仮採用期間。この期間は無給という条件。

空港の送迎を終え、今度はツアーの添乗業務をして、事務処理と翌朝の準備をすると帰宅はいつも深夜になります。

こんな条件で3ヶ月以上も持ちこたえられる人はそういません。無事に3ヶ月を超えても本採用となる確約もなく、ほぼ全員が辞めていくという現実。

結局、甘い話でワーホリメーカーを使い捨てにしている、そんな会社でした。

この会社は数年、こんな条件で営業をしていたようですが、さすがに問題視されるようになり、いつの間にか求人広告を目にすることはなくなりました。

しかし今でも時折、怪しい契約条件の会社というのはありますので注意が必要です。ちなみにFさんも3ヶ月たたずに辞めてしまいました。

筆者紹介:ゴロ

ワーキングホリデー専門の情報サービス会社の元情報収集担当。1998年よりワーホリ・留学業界に。国内外のワーホリ・留学業界に独自の人脈・情報網を持つ。


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