ミルジョワさんのご協力を得て連載してきた「フランスのワーキングホリデー・本音トーク」。今回が最終回となります。
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フランスに行けば、ワーキングホリデービザを取得してフランスへ来てもきちんと最低賃金をもらえずに、不法で働かされる日本人が現実に結構います。これは確実に違法ですから、見つかればビザは取り消され、すぐに強制帰国です。(とはいえ、検挙されることが少ない事もあって、実際には横行しています)。日本人ワーキングホリデーメーカーが搾取されているわけです。しかし搾取している側の人間はフランス人だけではありません。同じ日本人の場合も少なくないのが残念ながら現実なのです。
そういう違法で働かされている現実がなぜ生まれるのか・・・それはきちんと合法で働けるように交渉できるフランス語力や十分な経験のない若者がビザだけを取得して渡仏するからです。そしてさらにそれを助長するような情報が氾濫しているからです。
エージェントに依頼して、きちんと合法で働けるようにサポートしてもらうことが なぜ悪いことのように書かれないといけないのでしょうか。その仕事に対価を払うのは当たり前のことです。お金をためることもモティベーションがあるかどうかの目安にもなります。自分の身銭をきってはじめて本気になれるものです。

フランス大使館側がページ上で『エージェントなどに依頼などしなくても、ビザが取れれば自分でフランスでの仕事を得ることができる。高額な費用を払ってエージェントに依頼する必要はない』と書いているのはワーキングホリデー申請者がサポートもいい加減で金とり主義のエージェントに関わって被害を受けないように、という善意で書いているものだと思います。確かにそういうエージェントは残念ながらありますし、詐欺も横行している昨今ですから、大使館側の立場もよくわかります。しかし、実際に日々のワーキングホリデーのサポート業務をしている人間として、すべてのエージェントがそういうわけではないという注釈も入れていただきたい・・・と切に願っています。

ライター:佐藤美恵子(ミルジョワ
ライタープロフィール(The Cuisine Press)


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