信じられないような話ですが、ここドイツで1週間近く電気なし生活を経験したことがあります。
その時は数人でルームシェアをしていたのですが、主要メンバーが数ヶ月家を留守にしている間に、何の前触れもなく電気代滞納のお知らせが届き、もちろん誰もその手紙に気付くことなく時が過ぎた結果、私が旅行から帰ってきたその日に、運悪く突然電気が使えなくなりました。
当時その住まいに残っていたのは、ドイツに来て日の浅い留学生と、私の2人だけ…正直、悪夢のようでした。
取り合えずすぐさま支払い担当のドイツ人メンバーに連絡し、事情を説明して対処を求めました。その人物も自身が電気代を滞納していたなんて知る由もなく、そのような手紙が突然来たことにただただ驚くばかりでした。
が、既にこちらは電気を止められている状況なので、ドイツ国内にいなかったのにも関わらず即対処するとの返事がありました。
そうして、何故滞納扱いになっていたのかすら全くもって不明の電気代は翌日には支払われたのですが、それが確認され、使えなくされた電気を再び使えるようにしてもらうのに、何と1週間も待たなければなりませんでした。
その間、もう1人の留学生とお互い知恵を出し合って、ろうそくなどで明かりを灯したり、友人知人からかき集めた懐中電灯で毎日を過ごしました。
幸い水道とガスは普通に使えたので、何とかやってはいけましたが、まさか先進国であるはずのドイツでこんな生活を送ることになろうとは、夢にも思いませんでした。
そんな中、文句の1つも言わず「少なくとも1人じゃなくて良かったねぇ」と笑い合った留学生は、その後こちらで得た最高のシェアメイトになったことは言うまでもありません。
元@ドイツ