楽天やホンダ、ブリヂストンを筆頭に日本を代表する企業たちは、ここ数年で、社内公用語に“英語”を採用しはじめました。
また、富士山の世界文化遺産認定や東京五輪の決定などビッグニュースも影響し、日本を訪れる外国人観光客がここ数年、増加の傾向を見せています。
そのおかげもあってか、私たちの生活の中で“英語”が身近な存在になってきている!?と感じる機会も増えたのではないでしょうか?
それと同時に、英語って苦手なんだよな…勉強しなくちゃ…と思う機会も増えたはずです。
中学生から取り組みはじめる英語教育、仮に大学生まで英語を学ぶ機会があるとすれば、私たち日本人は、10年間も英語を学ぶ機会があるということです。
一体、日本人はどれくらいの英語力を持っているのか知りたくありません?今の日本の英語力、すなわち、私たちの英語力を知ることで、もしかすると、英語に対する考え方が変わるかもしれませんよ。
そこで、今回は、留学・語学教育事業を展開するEFが毎年公開する世界最大の国別英語能力指数「EF EPI 2014」のデータをもとに、日本の英語力の“今”をご紹介したいと思います。
世界最大の国別英語能力指数「EF EPI」とは
EF EPIは、世界最大級の私立教育機関であるEFが2011年から、毎年、発表している国別の英語能力ランキング。
昨年(2014年11月)、発表されたEF EPI 2014は、2013年にEFの英語試験を受験した18歳以上の成人75万人分のデータを収集し作成されました。
その国、なんと63カ国。もちろん、第二言語が“英語”の国々のデータになるため、アメリカやイギリス、オーストラリア、カナダなどは、このEF EPIには入っていません。
日本の英語力は63カ国中「26位」
さて、日本の英語力についての発表です。日本は何位だと思いますか?EF EPI 2014の結果では、日本の英語力は、2014年11月時点で「26位」という結果になっています。
「26位!それって意外と高くない?」と思っている方が多いかもしれませんが、少し視点を変えてみると、英語は必要だと言われ続け、すでに何年も経っているのに、まだ26位にしかなれていないということです。
現在、日本のGDPは中国に抜かれ、世界第3位ではありますが、みなさんもお聞きしたことのあるTPPのような自由貿易が今後一層進んでくれば、今まで以上に国際的な交渉機会が増えてきます。
もしかすると、英語力が高く交渉力に優れた国々が、今後、飛躍的に経済力を伸ばす可能性があるかもしれません。日本はまさに転換期に来ているといってもいいでしょう。
1位は「デンマーク」、ヨーロッパ諸国の取り組みとは
日本の順位は「26位」…加速し続ける国際化の流れの中で、今の立ち位置をキープするためには、やはり今まで以上に英語力の強化が求められます。
ただ前述した通り、日本は、すでに10年間(大学卒の場合)も、英語教育を受ける機会があります。では、今回上位を占めたヨーロッパ勢と何が違うのでしょうか?
例えば、今回1位になったデンマークのテレビ番組は、母国語だけでなく英語で放送される番組が数多くあると言います。そのため、幼少期から英語と身近に触れる機会が多く英語に対するアレルギーがないといった特徴があります。
また、デンマークは小国でもあるため、若い頃から海外を意識したキャリアを考える習慣が出来ているとも言われており、英語を身につける=キャリアになるといった考えがあるそうです。
また、英語を身近に触れる機会づくりという点では、スペインの英語教育改革が、もしかすると日本の手本になるかもしれません。
スペインは、1995年以降、1日の3割を英語で過ごさなければならない2カ国語学校(公立小学校)を導入し、2015年現在では、マドリードの全公立学校の半数が2ヶ国語学校になるといった改革を行っています。
その結果、スペインの英語力は毎年伸び続けており、日本よりも高い20位にランクしています。
気になる「EF EPI 2015」日本の英語力はいかに!?
EF EPI は、毎年11月ごろに発表されます。ということは、EF EPI 2015の発表はもうすぐ!ということです。
冒頭にも記載した通り、私たちの身近な生活に英語は必要不可欠になってきています。2014年は26位でしたが、果たして、上がっているのか…もし、下がっていたら、今すぐ改革すべきという警鐘かもしれません。
11月以降に発表されるEF EPI 2015の順位に注目しましょう。
記事提供:海外留学のEF(http://www.efjapan.co.jp)