香港の夏の暑さが精神的にも辛くなる季節です。
さて、香港では日々食事に漢方を取り入れて、病気に負けないようにメンテナンスをするのが習慣というよりも、もはや、文化になっています。
スーパーで漢方のお茶が作れるキットが売っていたり、駅では症状に合わせたお茶がボトルで売っています。
暑くてイライラする!と言えば、熱気が体に溜まってるからだわ。と、誰からも体内の熱を冷ますお茶を勧められます。
香港に来たら一度は飲むであろう『涼茶(りょんちゃー)』です。
香港ならいたるところで、『涼茶舖』というスタンドがあり、店先にはお椀が並んでいるので、通りがけの通行人がグビッとお茶を飲んでいきます。
涼茶はいろんな種類があります。風邪に効くもの、節々が痛いときに飲むのも
、乾燥して痰が絡むときに飲むものなどなど。この季節、暑くて怠いときは『廿四味(ヤーセイメイ)』という、24種類の材料を混ぜてできたといわれる、お茶がいいそうです。
暑くて怠いというのは、体に熱がたまった状態から体内の水分の循環が悪くなって生じていると考えられています。
このお茶は、整腸作用があり、利尿効果もあるので、飲んだら体内に溜まった熱が尿や便として出て行くようになっています。
季節を問わず、辛い食べ物を食べる人やストレスを溜めやすい人が飲むといいそうです。
女性は飲みすぎに注意とのことですが、男性はこのお茶を夏によく飲むそうですよ。
ただ、涼茶と書いてありますが、冷たい飲み物で体を冷ます日本とは違って、温かいお茶が出てきます。体内を冷やすことが病気の根源と考えられているだけあって、どんなに暑くても温かいものしか口に運ばない香港人の健康意識は徹底されています。
クーラーのガンガン効いた部屋で飲むあっついコーヒーが美味いんだよね、なんて同僚は話していますが、中医学の考えが浸透している香港で今年も夏バテ対策頑張ります!
まうまう@香港