香港の薬屋さんとは大きく分けて3つあります。
一つ目がドラックストア、二つ目が藥坊·藥局、三つ目が漢方薬のみを扱う薬屋です。
一番手軽なのはドラックストアです。日本と変わらず有名どころの薬が揃います。
塗り薬から内服薬まで薬が揃っています。日本とは薬事法が異なるため、にきびの塗り薬に有効成分が日本の処方薬レベルだったり、処方箋が無いと買えないような避妊薬も市販されています。
薬剤師のいるドラックストアもあって、専門家のオススメの市販薬を買うこともできるので日本と変わりありません。心配な場合は相談するといいかもしれません。
藥坊·藥局と看板を掲げている昔ながらの薬屋さんは、中にたくさんの薬があります。
ほとんどが、香港で昔から親しまれている薬です。ここでは、中国医学の薬と西洋医学の薬が揃っています。
無愛想なお兄さん?おじさんが多いですが、いろんな薬の中から、ものすごい速さで、症状に合わせた薬を幾つも出してくるのには驚くばかりです。
また、製薬会社の出した薬にも詳しく、市販薬の知識はエキスパートだったりします。
さて、三つ目の漢方の薬屋さんは、中医とよばれる中国医学のお医者の隣にお店を構えていたり、中医の先生がそのまま薬剤師として薬を出してくれます。
なので、必ず中医の先生の処方が必要になります。
漢方薬には即効性はありません。お医者さんの出してくれた生薬を煮出してスープになったものを飲みます。
飲んで一回で効く場合と、毎日一ヶ月間飲み続けることもあります。調子が悪いなーと話すと、すぐに中医に行った?と会話に出てるほど、香港人の生活になくてはならないものです。
病院にいく前に市販薬や漢方薬でしのぐ香港人が多いのも、こんなにたくさんの薬屋さんが増えた要因ですが、最近では本土から来る中国人が香港で薬や粉ミルクをたくさん買っていくため怪しげな「藥坊·藥局」が増えています。
私はもっぱら薬はドラックストアで購入していますが、古くからその場所で「藥坊·藥局」を開いているところでは、街の薬箱と自負しているおじいさんが親身に薬選びを手伝ってくれるお店もありますよ。
まうまう@香港