海外生活をし、現地人と混ざって生活していると日本人というフィルターを通してのコミュニケーションになります。
そこでやはり、もっと自国のことを勉強しておけばよかったと思います。
日本が自他共に認められる、文化・経済面でアジアの大国であるということで、香港人の生活にも大きな影響を与えています。「日本ではどうなの?日本人はどう思うの?」という日本人の意見を聞きたいと言う声を多く耳にします。
香港人が大好きなインスタント麺や香港人が作ったと信じて疑わないものなど「元は日本の○○なんだよね」なんて自慢できるのは、嬉しいものです。自慢しすぎは注意ですが。
日本人だからというだけで、いろんなことを聞かれたり、思われたりするのは困惑することもあります。
たとえば、日本人であるがゆえに、歴史問題や今後の国政について意見を求められるときです。親日家が多い香港とはいえ、アジアの国々の間では微妙な問題を孕んでいます。言葉を選んで話しても心配することが多いです。
ですが、ほとんどの香港人はあえてこういった話題に触れないように、もし触れても私へのダメージが少なくなるような話題の振り方をしてくれるやさしさがあります。こういうとき、香港が他民族へ寛大でよかったと思います。
日本では「どちらでもいい。」などと、自分の意見をあいまいにしたり、あえて発言しないという文化があります。
ですが、香港で出会う人たちにこの文化は通用しないことが多いです。
争いの元になるようなこと以外は、日本人としての自分の意見や日本の時事ネタを常にストック、アップデートしておかなくてはと海外生活を始めて思うようになりました。
まうまう@香港