オーストラリアの国民的な常備薬と言えば「パナドール」と「ニューロフェン」の2つの鎮痛剤です。
痛み止めのほか、熱冷まし効果、そしてニューロフェンは抗炎症効果もあるということでどの家庭にも必ずどちらか、もしくは両方あるといって過言ではない常備薬です。
オーストラリアでは風邪をひいても日本のように風邪薬を出される事はあまりなく、ほとんどのドクターは「パナドール飲んで、数日寝れば治るよ」と言って帰すのが一般的。「オーストラリアでは風邪をひいて医者に行ってもムダ」というのがワーホリの常識とさえ言われています。
さてこのパナドールとニューロフェン。効果をもたらす成分が違っているため併用できるというのが便利な点。友人である医師からの情報によりますと、それぞれ6時間ほどの効果があるため、たとえばケガの痛みや抜歯の後の鎮痛などについては4時間毎に交互に服用することで鎮痛剤の効果が切れる事を心配知ることなく、鎮痛効果が続くのだそうです。もちろん、最大でも2〜3日でそれ以上長期に服用するのは控えるように、とのことでした。
こんな便利なパナドールとニューロフェン。どちらも薬局だけではなく一般的なスーパーマーケットで購入できるのが魅力。大手スーパーならスーパー独自のジェネリック薬まであり、半額近い値段で購入することも可能です。
ただ、あまりにも容易に手に入るため、最近問題になっているのは過剰摂取です。軽い頭痛など、ちょっとした痛みをきっかけに服用し始め、痛みに対する心理的な恐怖感から痛みが来る前に「予防」として毎日欠かさず服用してしまうといったケース。ある意味で中毒状態ですので、あまりに薬に頼り切ってこうならないよう気をつけたいですね。
また、「肩の痛みに効く」「腰の痛みに効く」「頭痛に効く」等と、症状別に異なったパッケージに入って売られている商品もありますが、含まれる成分・中身はほぼ同じ。なので「腰」と「頭」が痛い時に両方を服用すると、摂取量が必要量の2倍となって、過剰摂取となってしまいまうケースがあり、社会問題として一時クローズアップされたことがありました。こちらも気をつけましょう。
「パナドール」と「ニューロフェン」。お世話にならないように健康にワーホリ期間を過ごせれば一番良いのですが、もし困ったときにはこの記事を思い出していただければと思います。
Nacky@オーストラリア