日本は色んな面において非常に便利な国で、季節や旬のお野菜といったものでさえ比較的簡単に年中手に入れられると思いますが、ここドイツは決してそうではありません。
今まで普通に売っていたものが、時期が終わると忽然と店頭から姿を消します。運よく季節外れのものを仮に見つけられたとしても、値段がべらぼうに高かったり、どこかの輸入品だったりで微妙です。
ですので、期間限定で食べられるものというのはこちらでは非常に価値があり、皆が旬のものを旬の時期に特別な気持ちで楽しもうとしているように思えます。
そんな中で、私が日本では殆ど口にしたことがなく、ドイツでその季節になったら必ず手に入れようと奔走するほどハマっているのが、シュパーゲルこと白アスパラです。
4月中旬から市場やスーパーに出回り始め、6月24日をもって出荷の終わりを告げる、2ヶ月限定の食材です。時期的にも春の訪れを実感できる特別なものなので、ドイツの人々のシュパーゲルに対する思い入れというのもかなりのものです。
私自身は、ドイツ人レシピのパンケーキにハムを置き、その上に茹でたてのシュパーゲルを乗せて、市販のオランデーズソースをかけて頂くのが1番好きです。ソースを試しに自分で作ったこともありますが、正直手間と味を考えても市販のもので充分だという結論に至りました。
市販品でも何種類かあるので、お気に入りを見つけるのに結構時間がかかるかと思います。この時期になると、レストランなどでも特別メニューが用意されていますので、この時期にドイツにおられる方は、是非1度はシュパーゲルを食してみてもらいたいです。
元@ドイツ