イギリスのタクシーというとブラックキャブが思い浮かびますが、最近は黒だけでなくいろんな色や車種のタクシーが走っています。
ロンドン以外の都市では、その土地ならではのタクシーデザインがあったりするのでおもしろいです。
ロンドンのブラックキャブの運転手になるには厳しい試験を突破しないといけない為、基本的には他のタクシーよりも信頼が置けてクオリティの高いサービスを受けられると言えるでしょう。
ロンドンのブラックキャブの運賃表はこちら:(初乗りは£2.50:2013年4月現在) http://www.tfl.gov.uk/gettingaround/taxisandminicabs/taxis/1140.aspx
流しのブラックキャブを捕まえる時は、空車かどうか確認した上で、腕をまっすぐ道路に向って差し出します。
日本の文化と大きく違うところは、乗車前に窓から運転手に行き先を告げて乗車可能かどうか確認することです。この時に運賃を確認したり交渉することもあります。
行き先によっては乗車できないこともあったりします。 行き先を告げる時は「ストリート名」を明確に伝えることが重要です。発音に自信のない場合は行き先の住所を書いた紙を渡すのが賢明でしょう。
タクシーの運転手はその地域の道の名前を全て記憶しているので、ストリート名さえしっかり伝えればまず迷うことなく行きたい所に辿りつけます。
私が初めてロンドンに来た時、ヒースローからブラックキャブに乗車したのですが、そういったルールを全く知らず、宿泊先ホテルの地図を見せた上で最寄りのTubeの駅名を告げた為、運転手を混乱させてしまい、違うストリートに到着するという事件が起こってしまいました…。
あの時、私は悪くないと思っていましたが、今考えればただ単純に住所を告げればよかったのに…としみじみ振り返ります。
ブラックキャブの他にミニキャブと呼ばれるプライベートタクシーがあります。日本の白タクのような位置づけですが、認可されているミニキャブと無認可のミニキャブがあります。
公共運送局に認可されているミニキャブには、黄色の丸い認可証が表示されているので確認しましょう。
ミニキャブはブラックキャブより格安ですがメーターがないので乗車前に交渉となります。また流しのミニキャブは基本的に認められていないので、ミニキャブを利用する時は通常、電話で予約します。
現地の事情をよく知っている人に信頼の置けるミニキャブの会社はどこか聞いて、番号を控えておくと良いでしょう。
チップについてはガイドブックなどには料金の10%とされていますが、特に決まりはありません。請求された料金ぴったり支払っても全く問題ないのです。
どうしたらよいかわからない場合、荷物を運んでもらったり特に手厚いサービスを受けたと思ったらその気持ちだけチップを上乗せして支払うとよいと思います。
タクシーはお金がかかるイメージがありますが、人数や行き先・状況に依っては格安で時間短縮にもなる便利な乗り物です。 バスや電車・Tubeだけでなく、気軽にタクシーも使いこなして下さいね!
カムラ@イギリス