まず初めに基本的なことを確認しておきます。イギリスで緊急事態が発生した場合は「999」に電話をかけ、Police(警察)か、Ambulance(救急)か、Fire Service(火事)かを告げ、それぞれの部門に繋いでもらったら聞かれたことを落着いて答えましょう。
イギリスの治安は他国に比べて比較的良い方と思われますが、日本に比べれば格段に悪いと言えます。犯罪の手口もいろいろですが、ロンドンの観光客が集まる場所(オックスフォードサーカス、ピカデリーサーカス、バッキンガムパレス、レスタースクエア、コベントガーデン、大英博物館など)ではスリやひったくり、警察を装った詐欺などの被害が頻繁に起こっているので特に注意が必要です。高価な物や多額の現金を持ち歩かないように心がけましょう。
…というのもイギリス現地の人々は普段、数10ポンド程度しか持ち合わせておらず、現金支払いよりカードで支払いを好む人が圧倒的に多く、もし手持ち以上の現金が必要になったらその都度Cash point(ATM)で現金を引き出すか、会計時のカード支払いの際にCash backというサービスを利用するなどして必要な分の現金を用意するのが通常です。皆できるだけ不必要に多額の現金を持ち歩かないように気をつけています。
それとは対照的に日本人観光客は現金をたくさん持ち歩いているというのはあまりにも有名な話。私達日本人は狙われやすい対象だということを忘れてはいけません。
私の友人はロンドンのホステルに泊まっていた際に、貴重品を保管する専用のロッカーを荒らされるという被害に遭いました。犯人は常連宿泊客だったそうで、他の宿泊客も被害に遭ったとか…。彼女は銀行口座を持っていなかった為、そのロッカーに所持金全てを保管していて盗まれてしまいました。本当に運が悪いとしか言いようがありませんが、信じられないことが時に起こるんですね…。
イギリスでは空き巣も非常に多いので、窓の施錠をしっかりすること。鍵は玄関周りに隠さないなど、日頃から空き巣対策をしておきましょう。フラットやハウスシェアをしている場合は誰が自分の部屋に侵入するかわからないので特に注意が必要です。
自転車や自動車を盗まれたり、車上荒らしの被害も特に多いそうです。私の知り合いは運転席の足元に置きっぱなしにしていたTom Tom(カーナビ)を盗まれました。なぜか施錠したはずのドアが開けられていたそうです。窓が割られた訳でもなくプロの仕業でしょうか!?
施錠をするのは当然ですが、車の中には何も置かないようにするのが基本です。外から見て高価そうなものを置いたまま車を離れないようにしましょう。そして人通りの少ない所に駐車しないようにするのも犯罪を避けるのに効果的です。
「自分だけは大丈夫」と思わず、常に「犯罪に巻き込まれるかもしれない」と予測して防犯に努めるのが大事です。特にイギリスでの生活に慣れてくるとだんだん隙が出てくるので気をつけましょう。
みなさんがワーホリ中に被害に遭わない為にも、どうかぴりっと気を引締めて安全な日々を送る事ができますように願っています!
カムラ@イギリス