私のこれまでの人生の中で最大の転機は、20代半ばに母を亡くしたことです。
それにより、悲しみはもちろんありましたが、私の場合はそれだけでなく、その出来事がプラスに働きました。
「人は必ず死ぬし、人生って短い。だからやりたいことはすぐ行動に移さなくては。」ということを学んだのです。
元々、自己啓発本が好きだったのですが、偶然本屋さんで目に飛び込んで来た、ジェームズ・アレンの本をその場で一気に読破しました。
シンプルでありながら、目から鱗の衝撃的な考え方。その場で迷わず購入して、穴が開くほど何度も何度も読み返しました。
中でも心に響いたのは、この言葉。
「あなたの中には莫大な潜在能力が眠っています。あなたは、しようと思ったことは何でもするだけの能力を持っているのです。自分がそれをできるかどうかではなく、「どうすればそれができるか」と考えればいいのです。」
この本を読んで、それが本当かどうか試してやろう、という気持ちになりました。
まずは、旧友に会う度に「いつかやろうね」と言いながら、全然実現できないでいた小学校の同窓会を開く事にしました。
みんなの連絡先など全くわからなかったのですが、本気でやる!と決めた後の勢いってすごいもので、あれよあれよと言う間に実現し、しかも予想以上の人数の参加者が集まったのです。自分でもこれは驚きの結果でした。
その会をきっかけに結婚したカップルも誕生したのですが、人の想いの影響力ってすごいと感心しました。
次に、ずっといつか行きたいと思っていたヨーロッパ、イギリスへ単身で行ってみることにしました。
「イギリス、イギリス」と、ことある毎に、天からのお告げのように私の周りに散りばめられていたメッセージを受取っていたことも理由のひとつでした。
その頃は日本で働いていたので、有給などを最大限使って8泊9日で行った、初のロンドン。夢のような時間でした。いちいち感慨にふけっていたのを覚えています。笑
そして、いつか行きたいと思っていた「留学」を夢のままで終わらせず、実現させることを密かに決意したのでした。
翌年、勤めていた職場を退職し、6ヶ月のイギリス留学へ。その後また1年イギリスで勉強をした後に、結婚、出産…といくつか転機がありました。
こうして振り返ってみると、ずっと前に抱いていた想いが、行動を起こすことによってカタチを変えながら、現在に繋がっているんだな~ということが分かります。
これからも、何度も訪れるであろう転機。どんな時も、覚悟と信念を持って、行動を起こし続けようと心に誓うのでした。
カムラ@イギリス