イースターの40日前に当たる火曜日、”Shrove Tuesday”という日があります。別名「パンケーキデイ」と呼ばれています。
その名の通り、皆こぞってパンケーキを作って食べるのです。このパンケーキ、そもそもイースターまでの断食期間に入る前に食べる栄養価の高い贅沢な食べ物、という位置づけだったようです。
イギリスのパンケーキは、日本人が想像するパンケーキとはちょっと違ってどちらかと言うとクレープに近いです。
私がイギリスに来たばかりの頃「パンケーキって、ホットケーキのようなもの?メープルシロップとかかけるのかな?」と思っていると意外や意外、薄〜く焼いたクレープ状のパンケーキに、レモン汁と砂糖だけ…。あまりのシンプルさにカルチャーショックを受けました。
レモンと砂糖というフレーバーは一番イギリスらしい味だそうですが、他にもメープルシロップとベーコンで食べるという人、ブルーベリーなどのフルーツを添える人もいるとか。
日本で言うお雑煮のように、きっと家庭によって作り方やフレーバーが違うんでしょうね。いろいろなパンケーキを食べてみたいです。
イギリスの人気シェフ、ジェイミーオリバーがアメリカ風の分厚いパンケーキのレシピを紹介しています。
http://www.jamieoliver.com/recipes/eggs-recipes/pancakes-usa-stylie
ふわふわ美味しくておすすめです。
最近はクレープ風のパンケーキだけじゃなく、こういったアメリカンスタイルも人気が出てきているのかもしれません。
パンケーキデイの翌日は”Ash Wednesday”と呼ばれ、この日から伝統的にはイースターまで断食期間に入ります。
ただ近年、実際に断食する人は少数派で、その代わりに何か自分が好きなものを断つ、というのが現代的な断食スタイルのようです。
具体的にはチョコレートやビスケット、タバコ、ビールやワインなど、好きな物をひとつ40日間我慢することで、日々の生活を当たり前と思わず、感謝する気持ちを忘れないというチャレンジなんだそうです。
パンケーキデイ当日は「パンケーキ食べた?」と聞き合うのがイギリス流。ぜひ参加してみてください。
そしてAsh Wednesdayからイースターまで、何かを断つのも話のネタになっていいかもしれません♪
さてみなさんは何をGive upしますか?
カムラ@イギリス