来年2014年春から日本の消費税は5%から8%に増税されることが決定しましたが、イギリスの消費税に当たるVAT(Value Added Tax)は、なんと20%です。
日本に比べるとかなり高い消費税率ですが、全てにおいて消費税がかかる訳ではありません。
食品や子供服、おむつ、書籍、新聞、医薬品など、生活必需品にはVATはかからないのです。
ただし、食品の中でも外食や、お酒、アイスクリーム、チョコレート、クリスプス(ポテトチップス)など贅沢品と見なされるものにはVATがかかります。
カテゴリーの分け方が細かすぎてわかりにくいのですが、チョコレートのついたビスケットは贅沢品としてVAT課税対象だけれど、紅茶やケーキ、シンプルなビスケットは必需品としてVATがかからないだなんて、何だかイギリスらしいですよね。
イギリスらしいといえばイギリスならではのおやつ:コーニッシュパスティを代表とするパスティも贅沢品とされるらしく、意外でした。
国民的に愛されている食べ物なので、紅茶やビスケットと同じく必需品にしてもよかったのでは?と思いませんか?
VATがかかっているかどうかは、レシートを見れば分かります。ただ、店頭での価格は全て税込みで表示されているので、VATが何にいくらかかっているか気にすることは普段あまりないように感じます。
さてイギリスの所得税についてですが、これはIncome Taxと呼ばれます。税率は年収によって0%、20%、 40%、45%と変わります。
詳細については、Tax Year(年度)によって変わるので、HM Revenue&Customs(HMRC) ホームページにて最新情報をご確認下さい。
http://www.hmrc.gov.uk/
所得税を納める方法は日本と同様にPAYE:Pay As You Earn(源泉徴収)と、個人で納める方法があります。
Self-employed(自営業)の人は1月31日までにTax Return(確定申告)をしないと£100のペナルティが科されます。
私はこのTax Returnのことを知らずに、もう少しでペナルティを取られる直前で気付き、無事£100を支払わずに済んだという経験があります。どうりでたくさん毎日のようにTax Returnについてのレターが届いてた訳だ…と、今となっては笑い話です。
Tax Returnはオンライン(先ほどのHMRCホームページ)で出来るのでそれほど難しくありません。Tax Returnをする必要がある人はなるべく早めに済まされることを強くお勧めします!
カムラ@イギリス