さて今回は、私がドイツで最も『衝撃を受けた!』と言えるドイツの洗濯文化について。
ドイツの洗濯は一般的に週一回。勿論、小さな子供がいる家庭や大家族は別ですが、大量に洗濯物を溜めて一気に大量に洗濯します。最初は洗濯物を長く溜めるのは気が引けましたが、今は慣れてむしろ洗濯数が少ない方が節約になって良いと思います。
しかしこの洗濯機、日本の感覚で使ってしまうと大切なお洋服が台無しに・・・私は何度か苦い経験をしました。
まず“色移り”。色の濃いものと薄い物を混ぜて洗うとほぼ確実にかなり色移りします。なのでこちらでは色別に分けて洗いましょう。色移り防止グッズもありますが、残念ながら納得のいく品質のものは見つかりませんでした。
続いて“縮み”。私はお気に入りのニットを2着、キッズサイズにしてしまいました。縮み対策として、ウールコース&低水温で洗濯しましたが、残念な結果に。生地の保護とふんわり感を出す為に柔軟剤も使用したのですが、これが間違い。こちらの柔軟剤はあくまでや布地を柔らかくして香りをつけるもの。ニット対応でもありません。柔軟剤は逆にニットを縮めてしまうのです。
どちらも日本で起こりうる事ですが、私は渡独するまでここまで酷い経験がなく、こちらで本当に驚き落胆しました。
なぜそうなってしまうのか? 持論ですが、水温度&洗うパワーに関係していると思います。ドイツの洗濯水温度は一般的に摂氏30度〜40度。ベッドシーツなどは60度の高温で洗います。更に洗濯時間は2〜3時間!ガンガン回して洗います。勿論、様々な衣類コース・時間・強度が選択できますが、基本的にパワーが強いのです!それに伴って洗浄力も◎。
そしてドイツ人の衣類はほぼ綿素材。理にかなっています。ウールやシルクなどドライクリーニングの必要な素材の衣類を頻繁に着ることがなく、ウールの洗い方を尋ねてもそれに詳しい人は少ないです。
昔、ドイツの主婦は綿やリネンの洗濯物をお湯でグツグツ煮ていました。そのような歴史が高温できちんと汚れを落とすという今日のドイツの洗濯スタイルに繋がっているのかもしれませんね。
渡独した際は、洗濯の仕方を知人に聞き、大切なお洋服はクリーニングか日本に置いて来るのが良さそうです。
ライター:yodan@ドイツ