コロナによって問題や不自由だらけの今日。渡独も今までのように簡単ではありません。不可能ではありませんが、様々な審査や手続き、さらに長時間飛行の不安も伴います。
EU内は、現在基本的に入出国OKですが、コロナの危険度レベルが高い国への行き来については、2週間の自宅待機期間があります。そのためか、本来ドイツの休暇は海外旅行が定番の楽しみ方ですが、今年はドイツ国内を短期旅行するのが一般的です。
街では、大きなデモも起こっています。彼はマスクをせず大人数で密集して様々な主張を唱えます。例えば『コロナはそもそも存在しない。一部の組織が利益を得ようとこのような事態を引き起こしている。マスク着用義務や行動規制は、人権を侵害している。』という感じで。
ニュースやYouTubeで数多く取り上げられ、大半の人々は、『クレイジーな人達だな。』という認識で見ています。
現在、私たちも日本と同じように社会的距離を保ち生活しています。屋内施設ではマスク着用が義務化され、警官がパトロールするほど厳重です。レストランやカフェでは席の間隔が開けられ、客は連絡先を提示します。注文口や役所など、客と対面する所には透明プレートが設置され、感染防止を図っています。映画館は、座席数の変更や少人数来店を条件にする等それぞれの対策のもと、営業を再開しました。残念ながら、コンサートや野外イベントは再開の目処が立っていませんが、いつかまた楽しめるに違いありません。
また、衛生面での意識が向上しました。帰宅後の手洗いをはじめ、至る所に消毒液が置かれ『菌を消毒する』という意識が人々に浸透しつつあります。ちなみに、挨拶のハグや握手は身内にとどまり、初対面ではあまりなされていません。
一方で、スーパーでは品薄状態が改善され、今はほぼ全商品を常に買うことが出来ます。マスクも沢山あります。ドイツでは、使い捨てマスクのよりも布マスクが人気で、自分で作る人も沢山。さすがエコ大国ドイツですね。
さて、ドイツで最も品薄となったものといえば、トイレットペーパー。次いで小麦粉・イーストです。ドイツの主食の一つであるパン。普段は皆ベーカリーで買うのですが、コロナのおかげで、自分でパンを焼く人が増えました。なるべく外に出なくてもいいように、万一自分がコロナになって自宅から出られなくなっても食べ物が尽きないようにという考えからでしょう。
キッカケはともあれ、パンを焼くのは素敵な習慣です♪ 写真は天然酵母のライ麦パン。
筆者もパン作りにハマる一人です…。
ライター:yodan@ドイツ