城塞都市の集まりとも言えるドイツ。そのせいか、地方自治も独立性が高いです。日本では、地方自治制度は国家の規模に対応して確立されるのが一般的な印象ですが、ドイツでは地域毎に役所の対応が異なったり、祝日や一般的な決まりまでも違うのです。私は、ドイツ市民の政治への主張の強さが、国に対する地域自治の強さに繋がっているような気もしています。

さて、今回は地域の違いについて、三つの着目点から考えてみます。
まず、言語について。
日本と同じように方言があります。どの土地にもそれがあり、首都ベルリンは、東京のように標準語かと思いきや…、かなりの訛りがあります! 実は、ドイツ人のほとんどは訛りの混ざったドイツ語を話すんです。標準語のみを使うのは、正式な文書を書く時や、私たちのような学校でドイツ語を習った外国人。時々訛りについて話題になりますが、ドイツ人は訛りの違いを楽しんでいます。

続いて、人間性について。
よく北部と南部でそれが比較された話を聞きます。北部の人が無口で閉鎖的、南部の人は陽気で国際的だと。しかし、実際それぞれ人の意見は違うので一概にそうとは言えないと思います。
例えば私の知り合いは、北部のハンブルグの人々がドイツで一番開放的で愉快だと言っています。私も東西南北に知り合いがいますが、皆とてもフレンドリーで愉快です。さて、人間性と言うと首都ベルリンはここでも特徴的です。どのように特徴的かというと、サービスが親身でなく無愛想。さらに、食事に招かれご馳走をいただいた時、美味しいと感じても敢えて『美味しい』というリアクションはせず、『美味しい?』と聞かれると、『これは文句つけられないな』『これはもりもり食べられるよ』などと言う返事をするそう。(???となるのは外国人だけでなくドイツ人ものようです。)
勿論全員ではありません! さらに彼らに悪気はなく、もともとの文化の違い。心はとても優しいドイツ人です! たとえそのような場面に遭っても、気にせずにそれを楽しむくらいがよさそうですね。

最後に、食べ物について。
有名なプレッツェル(パン)やヴァイツェンビア(白ビール)、ヴァイスヴルスト(白ソーセージ)はバイエルン州(ミュンヘンのある所)で有名で、甘いマスタードと一緒に食べます。バイエルン州の代表的な朝食です。ベルリンではカリーヴルスト(カレーウィンナー)、ハンブルグでは新鮮な魚が有名です。
勿論その土地毎に郷土料理もあります。クリスマスによく食べる国民食ポテトサラダも、地域毎、さらに家庭毎に変わります。入れるものはハム・玉葱・キュウリ・卵・ヨーグルト・マスタード・オイル・ハーブなどなど、レシピは千差万別です! お酒がお好きな方は、地域毎にオリジナルのビール・ワインがあるので、楽しめること間違いなしです!
ドイツに来た際にはぜひ色々な味を試して下さいね。

ライター:yodan@ドイツ


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