ドイツでの洋服の流行・・・実はあまりありません。
日本のようにトレンドが強いわけではなく、皆、着たい服を着ています。例えばパンツにレギンスを履いている人や、スーツに赤いリュックを持つ人、などなど。日本のコーディネートでは目にしない独特なスタイルも多いです。
テレビや雑誌から流行を学び買い物に行くというよりは、自分の欲しいものがあれば買うという感じで、私は外国人の友人と服の流行の話をすることもありません。
私は日本にいた時、流行や皆にどう見られるかをよく気にしていました。『あまり同じ服を繰り返すのは恥ずかしい』『一昔前のデザインはダサいかな』『新作が出たからチェックしなきゃ』等。勿論ドイツ人も洋服や買い物が好きですし、モデルのような着こなしの方も沢山います。若い子にはハイウエストのパンツがなんとなく多いような気が・・・。値段は勿論、店によりけりですが、激安店が多く、高級ブランドの多くはヨーロッパであるドイツの方が断然安いです。
しかしドイツ人が頻繁にそれを買うかというと、それはまた別。私はまだ高級ブランドを身につけるドイツ人に会った事がありません。
知り合いのドイツ人は皆、『新作のバッグが出ていたのでつい買っちゃった』という感じではなく『一度買ったものを長く使う』『必要なものや相当に気に入ったものがあれば買う』という感じ。ブランド品かどうかが最重要ではないのです。
面白いのが、ヴィトン等の高級ブランド品店の客層は外国人がほとんどだという事。ここから、なんとなく価値観の違いが見えてきますよね。
私はドイツに来て、なんだか生活するのが楽になった気がします。人目をあまり気にしないドイツ人の感覚に憧れさえ覚えます。
着たいものをさらっと着る、着こなしているそのスタイルが、ある意味モデルのようにかっこいいのです。
ライター:yodan@ドイツ