「人生の半分は整理整頓である。」ということわざがあるドイツ。ドイツ人は本当に綺麗好きです。いつお客様が来ても大丈夫な家庭が多く、来客の予定に合わせ更に入念に掃除をします。

部屋はいつも整理整頓されており、キッチンも清潔でモダン。ドイツに来て以来、油汚れでギトギトなキッチンはまだ見たことがありません(笑)。ドイツ料理は、揚げたり具材を混ぜながら炒めることが少なく、煮込み料理やオーブン調理が多いので、そもそも油汚れが少ないのです。そして食洗機がある家庭も多いので、洗っていない食器が山積みなんて事もありません。
掃除グッズも豊富で、日本にあるものはほぼドイツにあります。値段も日本とほぼ同じ。床掃除のためのモップや水に含まれるカルキ落とし洗剤などは日本より種類が充実しています。

『掃除=片付け+汚れ落とし』なのは日独共通ですが、掃除の際、筆者が感じる違いは『除菌』に対する意識。ドイツは『汚れを落とす=清潔』と考えますが、日本は『汚れを落とす+除菌=清潔』と除菌に重点を置いているように感じます。例えば、除菌スプレーや除菌ハンドソープ、『清潔=除菌』という感じがします。ドイツにいると、ファブリーズやハンドソープ は、除菌というより”爽やかな香り”を謳っています。
ドイツ人にこの違いについて話すと、彼らは「全てを除菌する必要はなく、除菌し過ぎると免疫力が低下して逆によくない。除菌の為に使われる化学物質の人体への影響もある。」と、なんとも理にかなった事を言っていました。『必要なものは必要な分だけ』ドイツのエコなナチュラルライフの概念に繋がるものを感じました。

最初は色々な場面で、除菌しないと何だか汚いような不安な感じがしましたが、長く暮らすと慣れるもので、今や除菌成分のない(または少ない)もので平気になり、現に問題もなく、逆に日本よりも頻繁に掃除をする為、部屋はとても綺麗です。
ドイツのエコなナチュラルライフ、皆さんもドイツで体感してみませんか。

ライター:yodan@ドイツ


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