台湾は、自他共に認める自由気ままな地域です。民族性からか心が広い人が多く、外で人が何をしようと、“人は人、自分は自分“と特に気にならないようです。
そのため、日本人にとっては首をかしげたり思わず噴出したりしてしまう光景も多々ありますが、そんな中でも台湾に根付いている台湾のモラルをご紹介したいと思います。
駅や電車・バスでよく見かける事は、お年寄りや妊娠中の方、また子供を積極的に助ける姿です。
台湾には儒教の教えが根強いため、年長者を助ける事は当たり前と、席を譲るのはもちろん、荷物を持ったり代わりに用を足してあげたり、とにかく年長者に優しいです。
妊婦さんや赤ちゃんを抱えた女性にも、席を譲ったり、荷物を持ち運んであげたりしています。
また駅のエスカレーターは、右側に並んで乗り込み、急いでいる人は左側を登るという暗黙のルールがあり、これは駅では当たり前の光景ですが、デパートではそんなに急いでいる人もいないため、ばらばらに乗っていることもあります。
ただ、電車やバスに乗るときは、並んでいた列が一気に崩れて、ドアが開くなり、降車する人を待たずに我先にと押し寄せてきます。この点は毎回いやだな~と思います。
食事やお酒の席では、マナーというものはそんなに気にしないようです。熱いうちにごはんを食べることが良いこととされているため、他の人を待ってから食べるということはあまりせずにおいしい内に食べることを勧めます。
割り勘も浸透していて、中国のように順番におごりあうようなルールもありません。ただ、台湾人も面子を気にする人が割と多いので、ご馳走してくれる場合は素直に受けた方がいいと思います。
台北で驚いた事はマイ箸を持っている人をよく目にすることです。これは環境保護という観念はもちろんですが、木製の割り箸の漂白剤を気にしてのことでもあるようです。
ビュッフェ式の食堂では、セルフサービスが基本で、残飯と食器、箸を必ず自分で分けて処理してから帰ります。
お酒の席で気をつけるべきことは、「乾杯」は本当に乾杯、つまり全部飲み干さなければならないということです。これが紹興酒や高粱酒だと本当にきついですから、そんな時は「乾杯」と言わずに「意思意思」と言って免れましょう!
最後に、台北ではおいしくて評判のお店や、人気店、有名店はかならず予約してから行きましょう。飛び込みでも悪くはありませんが、しばらく並ぶか次回に見送る必要が出てきます。台北の街を巡ると並んでいるお店を結構見かけますので、油断せずに下調べをしてから行くといいですよ。
xiaomei@台北
台湾トランス@台湾
取材協力:台湾トランス(台湾留学・ワーホリサポート)