日本の新卒制度は世界からすると大分異常と言われていますが、香港はどうでしょうか。
香港で社会人になるには、何よりもスキルが必要。そのため、学生時代から語学や専門性含め、皆、何かに特化しようと試みます。
香港人の一般的なエリートルートは、大学は海外に出て、そのまま就職し、専門性を磨いてから香港に戻り、それなりの給料と役職で就業。もちろん香港の大学を出る人もいますが、それなりの資格がないと、この物価の高い国で生きているのは至難の技。多くの人はどんどん専門性を身につけ、転職を繰り返し、自分のキャリアに重みをつけていきます。そうしないと香港は雇用主が従業員を解雇することが労働基準法で認められているので、解雇されたり、給料が下げられたり。日本と比較するとチャンスもいっぱい、不遇なこともいっぱい。
私の同僚は職歴と語学力は素晴らしかったのですが、ボスの求める業務遂行力がなく、給料交渉より転職していきました。カルチャーショックを受けた瞬間でした。
そう、香港でまず就職し、働き続けるためには自分の能力をアピールし、継続する力が大切。そして「能力アピール=自分の能力のハードルを上げるということ」ですが、そこを頑張るか頑張らないかが超大切! ただ、転職するためには前職の推薦状も必要になることが多いので、嘘ばっかりのレジュメ(経歴書)を書くのは絶対ご法度です。
この国は日本と違い、今までのキャリアを形成してきた過程よりも今ある能力が一番。本当に自分の能力次第! ワーホリを経て香港で就職したいと考えているみなさま、自分にしかできないことや得意なことをコツコツ伸ばすのがいいかと。また、頑張れば一発逆転できるのでキャリアに悩んだらワーホリに出て見ては!?
しかし現状、香港では外国人の就業ビザが取りにくいので、いざ就職の時にビザが取れず苦労される方もいるのも事実なので、それなりの覚悟は必要です。
ライター:elly@香港