長い様で短かったドイツのワーホリ生活もとうとう終わり、先日帰国しました。日本に戻ると、文化や習慣、食べ物もあまりにも違うので、ドイツでの生活が夢だったのではないかと思う程です。
この一年近くの生活を振り返ると、辛かったことも楽しかったこともたくさんありました。
どこでもそうでしょうが、外国人として暮らすということは、時にはハードな場面もあります。日本にいると意識もしないですが、ドイツでは私たちはマイノリティなのです。
例えば仕事。ワーホリでドイツに来たら、日本料理レストランはワーホリの人を積極的に採用しているので、そういった仕事には困らないでしょう。しかし、一部のお店では、来ては去るワーホリの従業員で主に営業しているので、「どうせ辞める人」として見られてあまり大事にしてもらえないこともあります。
その他の仕事も就労のチャンスはあります。しかし、ドイツで採用の際に優先される順番は、ドイツ人→EU市民→難民→その他の外国人です。日本にいるよりは就ける仕事は限られてしまうでしょう。
(ちなみに、教育の面では、今までは全ての外国人も無料だった、国公立大学無償の制度も、難民・EU市民以外は有料になってしまいました。)
しかし、それでもドイツにワーホリで行く意味はあったと思います。
その土地に住むということは、旅行者で来るのとはまた違った目線でその土地を見れることですよね。さまざまな国籍の人や、日本では出会うことのなかったような人たちと出会うことができて、日本では得難い経験の連続でした。
マイノリティだからこそ、例えば日本人会やさまざまな種類のコミュニティに関わって、お互い助け合いながら生きていけます。いろんな人に助けられて、自分のやりたいことに挑戦することができました。
もし、ドイツが気に入ってもう少し滞在したいと思った時も、ドイツなら学生ビザや就労ビザを取得することが可能です。ビザの申請は簡単なことではありませんが、条件にあてはまれば申請できます。
私も短期間ですが、ワーホリビザの後に就労ビザを取得できました。ビザがとりにくくなりつつある状況とはいえ、外国人への理解があるところもドイツのいいところだと思います。
これからしばらく日本で生活するつもりですが、外国で大変ながらも自力で生活できたことは自信に繋がりました。これから多少の困難が訪れても、この時のことを思い出せば頑張れそうです。
これからワーホリビザでドイツ滞在を考えられているみなさんにとっても、人生の中でかけがえのない豊かな時間になることかと思います。
素敵なワーホリライフを!
ライター:minima@ドイツ