ドイツにも、ついに夏がやってきました! 30度近くの真夏日が続き、日中は37度ほどになった時も…。日差しはきつい上に、多くのドイツの家には冷房がありませんので、風の通りが悪い我が家の状況は最悪で、暑くて暑くて日中は全く仕事が捗りません。
フレキシブルタイムを導入する会社では、昼間は暑いので、涼しくなる夕方から出勤する人もいます。どれだけ暑くても、主に寒い時間が長いドイツでは、多くの人にとっては嬉しい気持ちの方が大きいようです。しかしここはドイツ。喜んだのも束の間。なんとこの数日後には、最高気温でも22度ほどに下がってしまいました。おまけに雨と雷…。長袖が必要です。本当に気温の変動、気候の変わり方が極端なドイツです…。
さて、ドイツに来て意外だったこと。ワーホリニュースでは何回か書かせて頂いてますが、想像以上の難民の多さ、そして難民との出会いの機会の多さです。私はドイツに来る前はドイツ人の友達ばかりを想像していました。しかし実際に今一番仲が良いのは、イラク人の難民の友達です。私はたまたま難民の青年たちが参加しているアートプロジェクトに参加しているので特別出会いが多いということもありますが、難民をたくさん受け入れているドイツだけあって、どこを歩いても難民と思われる中東出身の人たちに出会いますし、街中のそこここで難民向けの取り組みが行われているのを見かけます。
これだけ多いと、難民との接点を避けて生活することは難しいでしょう。
日本にいた時、中東で起こっていることはどこか遠いところの出来事でした。それなので、難民はどこか遠い知らない人でした。でもドイツでは目の前にいるのです。彼らからショッキングな話をきっとたくさん聞かされます。でも彼らはケロっとしているのです。「これが日常だよ」と。そんな時、日本で培ってきた私の常識は何にも役に立たないことを知ります。
これからドイツに行く人には、是非心を開いて、彼らとの出会いを恐れずにいてほしいです。残念ながら、ドイツに住む一部の日本人は彼らへの偏見を抱いています。何か自分に危害を加えるのではないかと思っています。でも当たり前のことですが、難民のみんなだって私たちと変わらない人間なのです。
「よく分からない誰か」と恐れないで、出会った時おそらく彼らはあなたが今までに考えもしなかった新しい世界を見せてくれると思います。
そもそも移民国家のドイツ。人口の40パーセントが移民の背景を持っています。一口にドイツ人と言っても、純粋なドイツ人がどれだけいるのでしょう。「ドイツ市民」には、移民も難民もドイツ人もみんな含まれているのです。
そんなことを考えることになるなんて、ドイツに来る前は想像もしませんでした。でもこの意外なことこそが海外生活の醍醐味ですね。
ライター:minima@ドイツ