今回は、私が海外生活をするようになったきっかけについて書いてみたいと思います。私が初めて海外生活をしたのは2004年、22歳の時にオーストラリアへワーキングホリデーで行ったのが事の始まりです。
それまでは海外生活に全く興味がなく、周りでワーホリに行くという人がいても『ワーホリ?なにそれ?』ぐらいの知識でした。やっと就職して仕事に慣れるのが精一杯、そこまで考える余裕もなかったというのも実際のところです。
数年経って仕事にも慣れ、一人前になりつつあった頃、オーストラリアへワーホリへ行って帰ってきたという人と知り合い、彼が熱く『どれだけオーストラリアでの生活が楽しかったか』『海外で住むという経験は何物にも代え難い』『若いうちに行っておくべき』というのを聞き続け、半ば洗脳に近い形で(笑)どんどん私も興味が湧いてきました。その頃趣味で聴いていた洋楽のライブへ足を運んで、ライブ中のMCが理解できたらなあ〜、英語がもっとできるようになりたいなあ〜、と漠然と思っていたのも重なって、お金を貯めて私もオーストラリアへ行ってみようかと思ったのが全ての発端です。
今でこそ個人ブログやSNSは当たり前ですが、当時はそれほど普及していなかったのもあって、情報量は今ほどありませんでした。とりあえずインターネットから見れるメールアドレスを作って、航空券を買い、保険だけ入ってあとは現地で全て決めようと、本当に勢いでオーストラリアの地に降り立ちました。自分のことを誰も知らない土地で、自分がどこまでできるかを試してみたかったという若さ故の行動でした。
着いて毎日が新しい発見と出会いの連続で、見るもの聞くもの全てが新鮮。あっという間にオーストラリアが大好きになりました。自信のなかった英語も、必要に迫られると話さないではいられないので開き直って話すと意外と通じたり、そういう些細なことがとても嬉しかったのを覚えています。
今まで外国人と関わることが一切なかった日本での生活とは考えられないぐらい、いろんな国の人と知り合って、つたない英語ながらもわかり合えて、自分の世界が一気に広がりました。初めて外国で仕事をしたのもこれが初めての経験で、日本人が自分しかいない環境で外国人と働くことで初めて見えたものもたくさんありました。
初めてのワーホリは大変なこともいっぱいありましたが、それを頑張って乗り越えられた時の嬉しさもひとしお。オーストラリアで出会った国籍を問わない友達とは今でも交流があり、その後何年かして違う国で再会したり、Facebook上でメッセージをやり取りしたりと、未だかけがえのない宝物です。
オーストラリアから帰国して数年は仕事に復帰し、忙しい毎日を送っていましたが、2008年に今度はデンマークのワーホリビザを取りました。まさか自分が二回目のワーホリへ、しかも英語圏ではないデンマークへ行くとはオーストラリアに行く前は考えもしませんでしたが(まずデンマークがどこにあるかもよく知らなかった)。オーストラリアで出会った人達のうちのひとりであるデンマーク人との遠距離恋愛を終わらせる為でした。オーストラリアでオージーと出会うならまだしも、デンマーク人?!と周りも驚いていましたがこうなったことに一番驚いていたのは何を隠そう自分です…。
初めてオーストラリアに旅立ってからもう9年も経ってしまいましたが、紆余曲折あり今はデンマークで当時の彼とその後結婚し、住んでいます。人生って全く先が読めません。でもひとつ言えるのは、先が読めないからこそ人生って楽しいんだなあ、ということです。
ruru@デンマーク