やはりそれなりに年齢を重ねると、マナーはそれなりにと思う人もいるのでは。香港は日本と違うマナーが結構あります。
香港のマナーは何かと一言でのべると欧米文化と中国文化の融合の結果。
まずはお食事編。香港での食事時のマナーはお皿を持たないこと。そしてお皿のセット方法。中国ではお皿を持ち上げません。基本はお皿を置いたまま使います。
あと、お店に行くと大抵、小皿とお椀が置いてあります。日本人は小皿とお椀を各々使いたい気持ちになりますが、ここはぐっと堪えて!正解は小皿の上に、お椀です。理由はいまいち不明ですが。食事時は大皿からお椀によそい、骨や小皿はお椀が置いてある小皿に出します。またはテーブルにダイレクトに。そして、取り箸と使用するお箸を別々にします。取り箸も日本とは違い、一人一膳。みんなで一つを共有することはありません。
また、レンゲとお箸を両手で使うのも特徴的。慣れるとすごく便利です。この食事の際のマナーで香港在住の日本人と旅行者を見分けることもできますよ。
次は自分の意思を伝える時の合意の仕方。日本では合意する際は、首を縦に振りますが、ここでは横に! 事実、この文化は香港でも廃れつつあるらしいですが、Yesの時は首を横に、Noの時は首を縦に振るのが一般的とか。日本の逆です。
先日、私はレストランでYesと伝えたい際、首を横に振るのではなく縦に振ってしまい意思の疎通を図るのが難しかったです。ただ、あーおいしかった!!
番外編としては、お酒を飲む時のマナー。香港人は人前で酔うことを嫌うため、飲むのは大抵自宅だそう。香港の飲み屋で酔っているのは大抵欧米人ですし、電車の中でつり革を掴み、フラフラしているのは日本人です。女性は特に人前で飲みません。
後はもちろんレディファーストの国です。男性の皆様、ドアを開けるのも何をするのもそれは男性のお役目ですし、しないとモテナイかと。
はじめは何が正解かわかりませんが、その都度、相手の反応を見ながら異文化を楽しんで下さいね。
ライター:elly@香港