フランスワーホリ
海外では、公共交通機関の乗り物が時間通りに来ないというのはよく聞く話ですがそれが一体どれ程のものなのか、今日は私の南仏での電車通勤経験をふまえてフランス国鉄(SNCF)の珍事情についてのあれこれをお話ししたいと思います。

まずは電車の車内放送についてです。次の停車駅を丁寧にアナウンスしてくれるのは有難いのですが…これを100%信用してはいけません!

進行方向とは逆の誤った行き先を告げられ焦ったり、ひどいときには車内放送のみならず停車駅を表示する車内の電光掲示板の情報さえも、実際の運行状況とは大幅にずれたものが表示されたりして驚かされることがあります。

車内放送でショッキングだったのは「ご乗車の皆様、当列車内においてスリの存在が確認されましたのでお知らせします」というもの。

初めてこれを聞いた時には緊張感が走りましたがこの放送、稀に聞くものでもないんです。意外と結構な頻度で聞くので電車で移動する日本人の皆さんは手荷物の管理に十分注意してください。

それから冒頭の「海外では…」の言葉の例にもれずフランスも電車の遅延は勿論(!)「どうしてこうも頻繁に遅れるの?!」と呆れるほど多いです。

ストライキもしょっちゅうで運休になる電車の数も半端ではありません!

いつだったか、無人駅で電車がいつまでたっても来ないうえに駅の電光掲示板も故障していたので、国鉄の専用ダイヤルに電話をかけて次の列車がいつ来るのか問い合わせをしたことがありました。

電話口でオペレーターは「あなたが現在いる駅には3分後に列車が到着します」と答えました。

その情報を信じて電車を待つものの時間は過ぎていくばかり…しまいには駅にいた他のお客さんから私達の待っている電車は運休になったという情報を得る始末…。(この時点で私が駅に着いてから1時間以上が経過していました…)

また別の日にはさんざん遅れてきた電車に乗りこみ(これでやっと目的地に向かえる)とほっとしたのも束の間、当初予定されていた終点まで行かずに手前で運転を取りやめるという形で終着駅が急きょ変更されたこともありました。

終点まで行く予定だった私が大迷惑を被ったのは言うまでもありません。というのも南仏はニースやカンヌといった大きな駅でも電車の数はそれほど多くはないのです。

極め付きは(どんな物騒な所から走ってきたの?!)と思わせるほど車体全体にスプレー缶で落書きがされた電車を見た時です!(写真参照)

ちなみに電車のところどころ(車体やシートの裏側といったところ)に落書きがあるのはほぼ当たり前なのですが、さすがにここまで落書きがひどい電車にあたってしまうと…窓も落書きで埋め尽くされる勢いで車窓から美しい景色を見ることも出来ません!

この他にも駅のホームにある時計の時刻が全く合っていなかったり、券売機や電光掲示板等全ての電源がオフの状態になっいたなんていうこともありました。

フランス国内でもコート・ダジュール地方のSNCFは特にルーズだと聞きました。見どころが沢山ある地方ですがコート・ダジュールで電車移動する予定の方は時間に余裕を持ったスケジュールを組んだ方が良いかもしれませんよ!

たぬき@フランス


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