最近、フランスがちょっと怖いのは「テロ」の問題です。
つい最近も、パリの近くの電車でテロ事件がありました。今年に入ってから、パリ近郊のテロ事件が多発しています。
私の住んでいるフランスの北の方面での事件が多いので、事件が起きる度にどっきりさせられます。
今年の初めに起きたパリの新聞社テロ襲撃事件は、パリと私の住んでいる街の中間点の街で、犯人と特殊部隊警察が戦いました。
ニュースで、犯人が逃走した時、自分の近くの街の方角にテロがいると報道されたので、テロが逃げてきたらどうしようと本当にびっくりしました。カラシニコフというものすごい銃を持っていると報道されたので、さらに緊張しました。
新聞社襲撃事件が解決した後に、さらにびっくりすることがありました。
夫の職場にいつも出入りしている業者の人が、いつものように田舎の街を歩いていた時に、新聞社襲撃事件の犯人に会ったそうです。
業者の人は、仕事をしていたため、新聞社のテロ襲撃事件を知らず、セールスのために田舎の道を歩いていたそうです。
フランス人は、知らない人に道で会うと挨拶をする人が多いのですが、犯人と知らず、仕事柄もあって、いつものようににこやかにすれ違いざまに挨拶し握手もしたそうです。
その時に犯人の一人が「市民は殺さない」と業者の人に言ったそうです。業者の人は、その人がどうしてそういうことを言ったのか不思議に思いましたが、特に気にすることもなく、通りすぎたそうです。
ところが、自分が昼間に挨拶した二人が、世界中を震撼させているパリ新聞社襲撃事件の犯人だと知ってびっくり仰天したそうです。それを聞いた夫の職場の人たちは、さらに青くなったそうです。
この業者の人はニュースを知らなかったために助かったので、世の中、知らない方が良いこともあるのだと思いました。
今年起きたリヨンの事件は、テロとはまた別な人がテロを名乗って問題を起こしたケースもあり、今年初めのテロ事件が飛び火して、いろいろな事件が起きているようです。
フランスでは、特に言葉が分からないと身近に事件が起きていても分からないこともあるかもしれません。
日本の外務省や大使館の情報は事件の度に詳細な説明のメールがあるのですが、タイムラグがあります。
もし、自分の身は自分で守るしかない時は冷静に現場から離れて、出来るだけ自分の身が安全な場所に避難した方が良いでしよう。
Miyabi@フランス