フランス生活もだんだんと長くなってきた私ですが、この国の喫煙マナーやタバコ事情には未だに驚かされることがよくあります。
フランスの街角で歩きタバコをしている人を目にすることは日常茶飯事ですが、ベビーカーを押す小さなお子さん連れの母親がタバコを吸う姿には軽くショックを受けます。
そして、タバコの吸殻をポイ捨てする人の数の多さにも驚かされます。歩道であろうが公園内であろうが、何処そこ構わずポイ捨てするので地面に落ちている吸殻の数は半端なものではありません。
車を運転しながら車道に吸殻を投げ捨てるドライバーも、何度見かけたことでしょう。ちなみに上の写真はフランス国鉄のとある駅です。
駅のホームでの喫煙は禁止されているとの表示がありますが、線路に目を向けると数えきれないほどの吸殻が…!駅のホームでの喫煙は68ユーロの罰金が科される旨の表示があるにもかかわらずこれですから!ビックリしてしまいます。
また、若年層の喫煙に驚かされることもあります。つい先日、まだ幼い雰囲気が残る男の子がカフェのテラス席でタバコを吸っているのを目にしました。
どう多めに見積もっても中学生にしか見えないような子が、慣れた様子で喫煙する姿に少々ショックを受けたものです。
フランスでは16歳未満の子供のいる学校内での喫煙は禁止されています。カフェのテラスは学校外ですからこの少年の行為は法には触れません。
しかしまだ疑問が残ります。
というのもフランスでは未成年へのタバコの販売は禁止されているはずだからです。
フランスにはタバコの自動販売機はなく、タバコを買う際にはタバコ屋さんでの対人販売になるのでこの子は一体どうやってタバコを入手したのだろう?ご両親のものを拝借したのだろか?と思いきや、法で規制されているにも関わらず客の年齢確認もせずに(ひどいときには未成年だと分かっていても)タバコを販売するお店も多く存在するというのですから、フランスには若年層の喫煙者数が多いというのも不思議なことではありません。
ちなみにフランスの首都パリでは毎年350トンにも及ぶ吸殻が回収されています。
今年の9月からパリではタバコのポイ捨て行為に対して68ユーロの罰金が科されることになりました。
以前の35ユーロの罰金というのではポイ捨てに歯止めをかけることができなかったからだとか…。さて、果たしてフランスの喫煙マナーは改善されるでしょうか?!
たぬき@フランス