ヨーロッパの電気は、1キロワット(2015年3月現在)で平均0.17ユーロです。
フランスは、原発がたくさんあるので、0.12ユーロと安いです。
電気は、蛍光灯ではなく、暗めの白熱電球を多く使用しています。LEDもありますが、値段がまだ高いので完全普及とは言えません。
電気の節約を考えた時に一番は、冬の暖房費節約が頭に浮かびます。フランスは、窓が厚く断熱効果が高いエコ的な建物がほとんどです。
日本のように、ストーブを消した途端、すぐに部屋が寒くなるようなことはありません。灯油タイプの日本で馴染みの小型ストーブは、ほとんどフランスでは使われていません。
建物には、灯油や電気でお湯を沸かすシステムがあります。お湯を巡回させたパイプ式のヒーターなので、部屋全体を暖めることが出来ます。装置を稼動するための灯油は、スーパーで購入するか業者が運んでくれます。
また、小さい松のチップを燃やし、部屋全部を暖めるタイプの特別な大きい暖房システムがあります。
これは、CO2が普通より出るタイプですが、自然の木がCO2を吸収して、きれいな空気にしてくれる自然循環を考えたエコシステムです。
この暖房は高度な技術なため、設置費用が高いのですが、国が半分費用を負担してくれます。設置後は、松のチップが安いのでかなり暖房費が節約出来ます。
最近は、問題はありますが、自宅にソーラーパネルを設置するための費用も国が半分負担してくれます。この他にも、国はたくさんの予算をエコ研究やエコ活動に支出しています。
ゴミに関するエコ活動もあります。街ごとに分類方法が違うので、その街の規定を守ることが大事です。私の街では、普通ゴミとプラや紙、缶等のリサイクル用ゴミの二つに分類し、決められた曜日に捨てます。
リサイクルゴミの袋は、街から無料でもらえます。生ゴミは、専用の緑の大きなフタ付きボックスが道端の影にあり、いつでも捨てられます。
捨てた生ゴミは堆肥として利用され、街の花等の栄養になります。瓶や古着、雑誌等の紙は、道端の専用の大きなリサイクルボックスに捨てます。
古着は、貧しい国の人たちに送られます。電球や電池、バッテリーは、スーパー等のお店の入り口に専用のリサイクルボックスがあるので、そこに捨てます。
どこの国でも、心ある「美しい所作」としての自分に出来るエコ活動は、人や社会を美しくするものです。
Miyabi@フランス