フランスワーホリ
今日はこれからフランス生活をスタートさせる皆さんに気をつけていただきたいことを、私の失敗談を交えながらお話したいと思います。

フランスに来てアパートを借りる際には、まずお部屋のドアをよーく見てみて下さい。

ドアノブのない扉だったら要注意!この手の扉は鍵を差し込んで押し開けるシステムで、鍵がかかっていなくても部屋の鍵を室内に忘れて外に出てしまうと中に入れなくなってしまいます。

私はこれまでのフランス生活で4つのアパートに住んだ経験がありますが、そのうちの2つはこのオートロック式のアパートでした。

フランスに来たばかりの頃は常に緊張感を持っていたのか、鍵を室内に忘れて外出するなんていうことは一切なかったのですが、そんな私もとうとうフランス生活数年目にしてやってしまいました…。

仕事に出かけるための身支度をする前に急いでごみ捨てを済ませてしまおうとした時のこと、大きなゴミ袋を持ってアパートの外に出たものの、あまりに急いでいたので鍵のことをすっかり忘れてしまっていました。

ドアが閉まった瞬間に「あ、鍵が中に!!!」と思いましたが時既に遅し。(どうしよう、このままじゃ仕事に遅れちゃう!!)と思い焦ったのですが、ふと、このアパートの地上階にお店があったのを思い出し、そこに助けを求めるべく駆け込むことに。

このお店で働く二人の女性の店員さんは私が事情を説明するとすぐに「心配しないで、前にあなたのお部屋に住んでいた住人さんも同じことをして私達が助けてあげたの。店長がそろそろ出勤するから彼に頼んで扉を開けてもらいましょう」と言ってくださいました。

鍵屋さんを呼ぶと高いお金を請求されるケースがあるというお話も聞いたことがありましたが、鍵屋さんでもない店長さんが一体どうやって扉を開けるんだろう?と思っているところに店長さんが登場。

状況を説明すると下敷きのようなものを取り出し「じゃ、行こうか」と一言。この下敷きのようなものは…レントゲン写真!

このレントゲン写真を扉と壁の間に挟んで扉を開けようというのです。しかし、以前はこの方法で扉を開けるのに成功したらしいのですが今回はビクともせず…。

結局、私の部屋は1階部分(日本の2階)で幸い窓を全開にしてあったので、お店にあった一般家庭にあるものより長めの梯子を使って窓からアパートの内部に入る作戦に変更、一番身軽そう(?!)という理由で私が梯子を登ることになり、店長さんが下で梯子をおさえていてくれました。

しかし梯子の一番高いところまで登りつめたものの長さが足りず…それでも切羽詰っていた私はなんとかしないとと思い、アパートの外壁で足場になりそうなところを見つけて足を思い切りのばして足を引っ掛け、私の部屋の窓のところにある手すりを掴むことに成功、無我夢中でよじ登り室内に入ることに成功しました。(フランスは古い建物が多く、当時私の住んでいた近くのアパートでは老朽化した建物のテラスの落下事故なんていうのもあったので皆さんはマネしないでくださいね)

ご近所さん(お店の皆さん)の協力のおかげで、この日も仕事に遅刻することなく全てを無事に終えることが出来ましたが本当に焦りました…。

実はこの数ヵ月後になんと、また同じ過ちを繰り返してしまったのですが(!)このときも同じお店の皆さんに助けられました(しかもこの時は店長さんがレントゲン写真で扉を開けるのに成功しました)。

たまたまお店の営業時間内でこの店員さん達がいたから良かったものの、これが夜間だったり祝日だったらと思うとぞっとします。本当に、このお店の人達には頭の下がる思いです。

皆さんもフランスに来たら鍵の置き忘れには十分に注意しましょうね。
※写真は南仏の小さな村で見つけた私の身長ほどの高さしかない古い扉です。

たぬき@フランス


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