フランスワーホリ
フランスはストライキ(grève)やデモ(manifestation)がとても多い国です。

先月、大手航空会社のエールフランスが同社で過去最長のストライキを実施したのは皆さんの記憶にも新しいかと思います。

格安航空会社の競争激化により、エールフランスが傘下の格安航空会社トランサヴィアの事業拡大を計画、これによりエールフランスのパイロット組合が便数を減らされたり賃金等の労働条件の悪化を恐れ結果的に2週間もの間欠航便が相次ぎ、多くの乗客に影響が出ました。

チケットを購入してくださったお客様が大勢いるなかでこんなにも長期にわたってストライキを実施するなんて、顧客第一主義の日本では考えられませんがここはフランス、このようなことは珍しいことではありません。

私も時に公共の交通機関を使うことがあるのですが、ストライキの影響で振り回されることが何度もあり、その度に「フランスでは毎日(国内の)どこかでストライキやデモが起こっていると言っても過言ではない」という語学学校時代の担任の先生の言葉を思い出します。

少し前に電車を利用した際には、この日はフランス国鉄のストライキでかなりの数の電車が運休となり、自宅の最寄り駅では朝の電車を逃したら次の電車は約5時間半後(!)というありえない運行スケジュールでした。

また、つい数日前のこと。夜自宅でローカルニュースを見ていると「明日は全国ストライキによりニースではバス、トラムが全面的に運休となります。ですから移動手段が必要な方は電車を利用しましょう」なんて言っているではないですか!しかも…平日ですよ?!

通勤、通学で多くの乗客に影響が出たことは言うまでもなく、この日にちょうどニース市内をバスで移動しなければならなかった私も被害者(?)の一人!結局わざわざ大回りをして電車を利用する羽目になりました…。

個人的にはここ数ヶ月間でストライキによる影響を受けることが何度もあったので気になって調べてみると、フランスではストライキの権利について、これを実施する際には5日前までにストライキの目的、場所、日時(期間)を明確に予告するよう法律で義務付けられているとのこと、確かにストの際には各交通機関のホームページで事前にストライキ情報の詳細を見ることができます。

せっかくの旅行やお出かけが台無しにならないよう、皆さんも公共交通機関を利用する際には事前にストライキ情報をチェックすることを忘れないようにしてくださいね!

※写真のトラムの駅にある電光掲示板には“ストライキにより本日はトラムやバスの運行がありません”と表示されています

たぬき@フランス


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