フランスのお水は地域によって多少の違いはありますが基本的には硬水です。
フランスで日本から持参したシャンプーや石鹸を使ってみるものの泡立ちが悪かったりして、水質が日本とは異なることに気付く方も多いと思います。
フランスの水道水が飲めるのかどうか気になるという声も聞いたことがありますが、これに関しては基本的に問題ありません。レストランで無料のお水を頼むと出てくるのは水道水です。
日本の軟水の味に慣れていると初めのうちは飲みづらいと感じるかもしれませんが、日本で一時期ダイエットに効果があるということで流行ったコントレックスに比べれば癖はかなり少ないです。
ちなみに、私がフランスのお水が硬水だということを改めて実感したのは、こちらで和食を作ろうとしたときです。
本格的な和食をフランスの友人達に振舞おうと、日本に一時帰国した際に調達してきた京都の老舗のおだしパックを使って張り切ってお料理を開始!
ところが…日本で料理をした時にとれたようなおだしを再現することが出来ないのです!おだしメーカーの社長さんから硬水を使うのであれば一度お水を沸騰させてみては?とアドバイスもいただきましたが、それでも残念ながら満足のいく結果は得られず…。
硬水でもお水を一度沸騰させればお水の中に含まれるカルシウムやマグネシウムの内容量が減り、軟水に近づけることができるということらしいのですが、個人的には美味しい和食の基本であるおだしをフランスの水道水でとることは出来ませんでした。
最後に、フランスの水道水は飲めるものの硬水は体への吸収が良いとは言えず、胃腸の弱い方はお腹を壊してしまうこともあるようです。
フランスのスーパーで販売されているミネラルウォーターの種類は豊富で値段も安いので、気になる方はフランスでも入手可能な軟水(ボルヴィック等)を選ぶと良いと思います。
※写真はフランス・コルシカ島のミネラルウォーター(炭酸水)です。とある星付きレストランでは8ユーロでした。
たぬき@フランス