フランスに来て辛かったことは、日本のお風呂ほど贅沢なものはないと思ったことです。
お風呂は、疲れを取るために浸かるという考え方が日本のようにフランスではあまり浸透していないようです。
フランス人は、骨格的に肩こりになりにくいのと、部屋が暖かいために身体の冷えが気にならず、肩こりや冷え症にはお風呂が良いという感覚があまりないです。
また、フランスのお風呂のお湯は電気式のタンクが多く、タンクの水を沸かすのに時間がかかります。
その上、沸かしたタンクのお湯をみんなでシェアしなければいけない事情があります。だから、フランス人は、簡単に朝にシャワーで済ませてしまうようなのです。
お風呂が無理なら、温泉!と思うところですが、フランスの温泉は少ない上に、高級リゾートです。
また、フランスの温泉は病気の人や年配の方のみが行く場所というのが一般的な考え方なので、日本のような気軽に行ける場所ではありません。
だから、お風呂がある物件を最初から探す方が、日本人には快適だと思います。
フランスで出会った日本人の留学生は、お風呂がないのが耐え切れず、お風呂のある物件にすぐに引っ越してしまったと話していました。
私も引っ越しの際に、お風呂がある物件を探しました。今の私は、フランスでお風呂に入ることが「小さな贅沢」なのです。
寒い日や疲れた日に、日本のように気軽に入浴剤を入れたお風呂でゆっくりしたいところです。
ところが、入浴剤は一部のお店でのみ販売している程度で、入浴剤もフランスでは、気軽にとはいきません。
入浴剤にこだわりがある方は、軽いので日本から持参するか、ドイツの国境近くに住むことが出来れば、たくさんの入浴剤がお店に並んでいるドイツで購入することをお勧めします。
フランスは硬水なので、肌に優しいマルセイユのオリーブ石鹸もお勧めです。フランスでゆっくりお風呂に入り、ワーホリで疲れた身体を癒しながら、この「小さな贅沢」を満喫してみてはいかがでしようか?
Miyabi@フランス