韓国での沈没船事故から間もなく、ソウルで、日本でいう山手線のような環状2号線で地下鉄衝突事故が起きて、韓国国内では公共交通機関が信じられないという衝撃が走っています。
韓国の地下鉄では火災事故が発生したことは何度かあり、そのため、車両の座椅子部分も日本のように布張りではなくて、金属製の椅子が多いです。長距離だとお尻が痛くなるのですが。
韓国の地下鉄構内に設置されている火災用防毒マスク(방독면)(写真)、普段何気なく通っているところに置いてあります。
南京錠で施錠されているので、火災発生時には黄色と緑のステッカーの貼ってあるところを叩いてガラスを割り、取り出して使用しろとのこと。ガラスの破片で怪我しそうな気がしますが(汗)
韓国では突然サイレンが鳴って、避難訓練が始まります。
日本だと避難訓練といえば、基本的には地震対策で、地震後の火災対策等になりますが、韓国ではさすがに休戦国、北朝鮮が攻めてきた時を想定しての軍事的な民間訓練になります。
サイレンが鳴ったら次のサイレンが鳴るまで、信号も赤や黄色になり点滅し、車両は全部ストップします。
人々は待避所(대피소/テピソ)に避難しなければならないのですが、別に誘導されるわけでもなく、その場でじっとしています。警察や民防衛(민방위/ミンバンウィ)という腕章をつけた人が道路の真ん中に立って、交通整理をします。
あのせっかちなタクシーやバスでさえも動きません。ちなみにこの時タクシーに乗っていたら運転手がメーターを止めていることを確認してくださいね。乗ったまま待機になりますが、その間お金はとられません。
昔は毎月15日にやっていたそうですが、今では年に2~3回くらい。
一応、街のいたるところに「民防衛」の旗が掲げられていて、今日訓練やります、とラジオやTVで事前アナウンスがあるようですが、初めてこの訓練に遭遇した時、私はそれに気づかず、突然、空襲警報のようなサイレンが鳴ったので、とっても驚きました。
ミヤケ印@ Seoul