私事ですが、現在私は出産を控えています。初めてのお産で、しかも日本ではなくデンマークで、ということで、いろいろ驚くことが多いので今回はデンマークの妊娠出産事情について書いてみます。
デンマークの平均出産数は1.73人。初産の年齢は年々高くなっており2013年度のデータでは29.1歳なんだとか。(ちなみに父親になる平均年齢は33歳)
興味深いのが、初婚年齢の平均は女性で32.4歳、男性で34.8歳で親になる年齢よりも後だというのがデンマークらしいところです。
妊娠してびっくりしたことが、まずデンマークでは検診が少ない!日本なら妊娠が判明してすぐにスキャンがあったりするようですが、こちらでは安定期に入るぐらいまで全くスキャンなどはなく、医師の元で尿検査をするだけ。
妊娠の兆候が全くなかった自分は、本当に赤ちゃんがお腹にいるのか長い間信じられなかったです。
このスキャンも妊娠中はたったの二回で、あまりにもあっけないなあと思いました。
検診も医師の元での検診は4回程度で、後5回程度は助産師の元で、これもお腹のサイズを計って心音を聞いて尿検査、というシンプルなものです。尿検査はしかもトイレで自分で行うという…。
日本では妊娠中控えなければいけないことは多く、過度な運動などや旅行もできるだけ避けるのが好ましいようですが、こちらでは妊娠は病気ではない(当たり前ですけどね)ので、特にやってはいけないことなどはなく『やりたいことどんどんやっていいのよ〜』とこちらが拍子抜けするぐらい気楽なものでした。
水泳やサウナもOK、旅行も大丈夫、禁忌とされるアルコールの摂取もそこまで厳しくはなく、臨月で自転車に乗ったり海で泳いでいる人も珍しくはありません。
私もストレスが一番ダメだと、気楽なデンマークのやり方に甘えて旅行やライブ、サウナなど行きまくっていました(笑)。
デンマークでは無痛分娩が普及しており、初産の40%ぐらいは無痛分娩を選ぶそうです。日本ではまだまだ自然で産むスタイルが多いようですが、こればかりはこちらのやり方でぜひ行きたいものです…。
出産場所となる病院の個室には、陣痛緩和の為にバスタブもあり、希望すれば水中出産もできるんだとか。音楽を持ち込んで流すこともできます。自宅出産というチョイスもできますよ。
病院からもらった陣痛中の過ごし方というプリントに書いてあってビックリしたのが、四段階ある陣痛のうち一段階目のアドバイスが『シャワー、お風呂に入る』二段階目が『数時間(!)散歩に行く』、三段階目が『映画を2本ぐらい見る』とあって、そんな余裕あるのか!さすが散歩好きなデンマーク人だ…と驚きました。自分にそんな余裕があるかは、全く予想がつきませんが…(笑)。
生まれて初めての経験である出産、不安だらけですが、なんとか無事に乗り切りたいものです!
参考:http://www.dst.dk/da/Statistik/emner/gennemsnitsdanskeren
ruru@デンマーク