フランスで生活していてよく使う単語があります。それは自動詞の「importer」(アンポルテ)です。
「重要である、大事である」といった意味を持つこの単語、日常生活のいろいろな場面に使えてとても便利です。
海外生活を始めると、日本人の間でよく見られる曖昧さがこちらにはあまり存在しないことに気付くかと思います。しかし、日本人の私はフランス人と話をしていても自然と相手のことを考えて曖昧な答えをしたくなってしまうときがあるのですが、そんなときにこの単語が活躍します。
例えば友人宅での食事会に招待された際、美味しいご飯をお腹いっぱいご馳走になった後に友人がこう言いました。
「暖かい飲み物でも用意しましょうか?紅茶とコーヒー、どっちがいいかしら?」
こんなときに生粋の日本人である私は真っ先に(どっちかっていうと紅茶の方がいいけど他のみんながコーヒーを飲むのなら自分だけのために紅茶を用意させるのも悪いからなぁ…みんなはどっちにするんだろう?!)と、相手の負担にならないようにといろいろ一人で考えてしまうのです。ですが、そんなときには単純にこう答えればよいのです。
「N’importe.」(ナンポルト)
この場合はどちらでも構いませんよという意味になり、先のような余計な心配をする必要がなくなります!
他にも待ち合わせの日時を決めるときにはこのような感じで使えます。
「明日はどこで待ち合わせようか?」
「N’importe où!」(ナンポルト ウ)
“どこ”という意味の単語“où”を後ろに付け加えるだけでどこでもいいよ!という意味になります。
また、「いつ一緒に飲みに行こうか?」と言われて、いつでも良いのなら「N’importe quand!」(ナンポルト カン)といった具合に“いつ”という意味の単語“quand”を付け加えればいつでもいいよ!という意味になります。
この単語を使って言い表せる便利な表現は他にも沢山あります。興味のある方は是非一度辞書でチェックしてみてくださいね!
たぬき@フランス