フランスでは、会社勤めをしていても所得税や住民税は源泉徴収されません。ですからフランスで何かしらの所得がある人は確定申告をしなくてはなりません。
確定申告には税務署に申告用紙を直接提出する方法と、インターネット上で申告する方法の2種類があります。ただし、フランスで初めて確定申告をする際にはオンライン申告が出来ないので、初年度だけは税務署に出向いて申請書を入手、申告する必要があります。
基本的には、前年1月1日~12月31日までの所得を翌年の5月末頃までに自己申告します。9月頃に所得税の金額が記載された納税通知が自宅に送られてくるので、あとは現金払い、銀行引き落とし、小切手による支払い等、数ある払い込み方法の中からいずれかを選んで書類に記載されている期日までに納税します。
一括で払うのが厳しいという場合には分割での支払いも可能です。
年をまたがずにワーホリで短期間しかフランスに滞在しない場合には、確定申告することなく帰国する方も実際には多いかもしれませんが、私の場合はワーホリでフランス滞在中にアルバイト先を見つけることが出来、一度帰国した後に再びフランスに戻って同じ職場で働く予定があったのできちんと確定申告をしておきました。
課税対象額は家族構成等によっても変わってきますが、私の場合は一年を通してフルタイムで働いていた訳ではなく、年間の合計所得もそれほど多くなかったので納税額はゼロ、非課税でした。
ただしフランスでは、住民税やテレビ税、住宅を賃貸ではなく所有している場合には固定資産税といった複数の税金の支払い請求がほぼ同じくらいの時期にたて続けに来るので、この時期にはまとまった出費がかさむことも…。
住民税は、1月1日にその住居に住んでいる人にかかる税金です。住民税とテレビ税(日本のNHK受信料のようなもの)の請求は同時に来ます。
テレビを所有している場合には131ユーロ(2013年現在の金額)を支払わなければなりません。テレビを所有しているかどうかは所得申告の際にその旨を明記する欄があり、そこに記された情報を基に請求が来ます。
ちなみに自己申告の際にテレビを持っいるのに持っていないと嘘の申告をした場合には、150ユーロの罰金が科されることもあるので注意しましょう。
テレビが自宅にあるかどうか、抜き打ちで自宅まで検査員がやってくることもあるので正直に申告した方が賢明です。(ちなみに今年は我が家にもこの検査員がやってきました!)
この数々の納税通知は夏のバカンスを満喫するのに沢山お金を使った後の痛い出費です…。
各種の税金の支払いを全て済ませてほっとするのも束の間、11月にもなると早くもクリスマス商戦がスタートします。懐が寂しくなってしまう時期ですが延滞すると納税額が膨れ上がって高額になってしまう恐れもあるので納税期日は守りましょうね!
たぬき@フランス