残念なことにドイツではまたコロナの波がやってきました。日別新規感染者が7万5千人を超えています。
消毒や手洗いの習慣化により、風邪やインフルエンザが減り、私達自身の免疫力低下が指摘されています。そのためコロナが重症化するのではないかという懸念も広がっています。
現在ドイツでは、コロナのテストキットで陽性反応が出た場合、かかりつけ医かテストセンターでPCRテストを受け、5日間自宅待機がルールとなっています。家族が感染した場合でも、出勤・通学が許可されています。また、子供のいる従業員は、子供の感染に気づかずに普段通り過ごし気づけばコロナ感染、そして職場スタッフもそれに感染…。そして完治後また子供が学校でコロナをもらってきてしまい、それに気づかず家族→職場感染…なんて悪循環も珍しくありません。対策が本当に難しいところです。
それでもドイツでは病欠してもそのまま給与が支払われるため、ひとまず安心です。一方、会社は対策が必要になります。なんたって、沢山のスタッフがコロナにより出勤・勤務できなくても給与を支払わなければならないのですから。
私の会社は再びマスク着用がルール化され、社内建物間の移動が禁止となりました。多くの会社で再びリモート勤務が推奨され、冬に向けて更なる感染拡大対策が始まりました。
と、これはあくまでドイツ人が多く働く職場での話。日本人雇用主&スタッフの職場はまた違うようです…病欠手当が出しづらい雰囲気や圧力、また病欠制度を知らない従業員にはそれを敢えて教えず、有給を取らせているというケースも多く耳にしました。
雇用主にとって都合がいいことでも、それは正しいことではありません。ドイツの制度は日本人にとって馴染みが浅く、また『休みを取る=お願いする』というイメージがあり、なんだか腰が引けるものですが、ここはドイツ!郷に入れば郷に従えです。
ドイツのルールを理解しようとすること、ウザがられてもカッコ悪くても、わからないことは全部聞くのが大事です! そもそも、他国暮らしで失敗や恥ずかしい思いをしないことの方が難しいのですから。
私は、国際交流・勉強という意味でもドイツ/外国人との仕事に挑戦してみてほしいと思います。
ライター:yodan@ドイツ
※記事中の数値やルールについては2022年10月現在のものです。