「ドイツでバリバリ働いて稼ぎたい!」という人は、フリーランスでない限り職業資格が必要です。
ドイツ企業の採用条件は、そのほとんどが大学(院)卒業か職業資格有者。勿論、企業によっては海外の資格や職務経験が考慮されることもありますが、原則的に職業資格が最前提条件です。
職業資格とは、日本でいう医師や看護師のような国家試験を受けて得られる国家資格です。ドイツでは教師や薬剤師、整備士のような専門職だけでなく、販売員や事務職、お花屋さんまであらゆる職業に資格が必要なのです。ドイツの学生は就職してからその仕事を学ぶのではなく、希望する職業を学んで資格を得てから就職します。十分な知識・スキル・経験があって、初めてその仕事に就き収入を得ることが出来るというわけです。
ドイツの義務教育課程には三種類の学校があり、それぞれ進路が異なります。18・19歳の成績優秀なギムナジウム(Gymnasium)卒業生は大学進学か職業訓練の道へ進み、16・17歳のリアルシューレ(Realschule)・ハウプトシューレ(Hauptschule)卒業生は大半が職業訓練を受け就職を目指します。ちなみに、大学卒業は職業資格相当(以上)とみなされます。
そしてドイツにはさまざまな訓練システムがありますが、人気なのは『デュアル アウスビルドゥング(Duale Ausbildung)』。企業と契約し、企業と職業学校を行来しながら約3年かけて職業を学んでいきます。この職業訓練は私達日本人も受けることも出来るんですよ♪ そのためのビザ申請も可能なようです。「職務経験はあるけど資格を持っていない」「大学に行っていない/該当分野を専攻していない」という人にピッタリです。
さらに、ドイツ語がC1(独級1級)レベルの方は『デュアル シュトゥディウム(Duales Studium)』という大学バージョンもオススメです。アウスビルドゥングと同様、企業と契約を交わし、約3年間大学と企業を行来しながら専門分野を研究していきます。私の働く会社には、経営学とマーケティングを専攻しているデュアル シュトゥディウム生がいますよ。こちらの方がお給料が少し高くなりますが、その分勉強の難易度・量もかなり上がります。語学に自信のある方はぜひ!
ライター:yodan@ドイツ