現在、世界中で物価が上昇し、さらに円安も重なって、日本からワーホリするのは数年前よりもかなり割高になりそうです。
まずは航空チケット。燃料費高騰に加え、ドイツ方面への飛行はロシアを迂回するため、より長距離&長時間飛行となってしまい、これに比例し値段も上がっています。今までは海外サイトの方が割安な場合もありましたが、現在の円安により、航空チケットを購入するならば日本サイトがいいかもしれません。そして出発直前のチケット購入は値段が跳ね上がるので、比較的手頃に購入できる3ヶ月程度前に確保したいところです。

ところで、ロシアのウクライナ侵攻により、ドイツにいる私達が生活の中で実際的に影響を受けているものと言えば、物価上昇とエネルギー問題です。
衣食住の全てにおける物価上昇、世界の物流の目まぐるしい変化、そしてエネルギー危機により、経済大国ドイツは数十年ぶりの景気後退となりました。企業の経営破綻は珍しいことではなく、生活保護者に食品を無償提供している施設の前には、最近より多くの人が列をなしているように見えます。また、エネルギー危機の一角を担うガス問題。ガス料金については、その値段が3〜6倍になりました。例えば、四人家族が暮らす一軒家がガス暖房&ガス調理の場合、ガス料金が月数万円となります。恐ろしい話です。

これはワーホリでの部屋探しにも大きく影響します。家賃は勿論、電気・ガス料金の爆発的な上昇により支出額は確実にアップしています。ワーホリでしたらホームステイかWGが主流だと思いますが、光熱費込みで家賃が相場より月額50〜150€程度多くかかると予想しておいた方が良さそうです。また、比較的食費が安いドイツですが、それでも全ての物価は上がっています。節約生活は例年通りにはいかないかもしれません。
ヨーロッパ旅行の際は、飛行機・レストラン・ホテルの全て高くなっているので、データ収集時の情報よりも値段を少し高めに見積もっておきましょう。

ドイツのワーホリビザ取得条件である『所持金2.000€』では、渡独後すぐに安い部屋探しと仕事探しをしなければならず、また語学学校にも通いたいのであれば正直十分とは言えません。(片道航空券のみの場合は所持金4.000€の提示が必要)
そもそもワーホリの第一の目的は、ドイツで休暇を過ごす事にある事が大前提にあると思いますので、焦らず有意義に楽しむためにも、ワーホリまでに出来るだけ貯金して、お金に余裕をもって来ることをオススメします。
勿論こちらに来てからなんとかなる場合もありますが、例年以上にお金がすぐになくなりますよ〜…トホホ。

ライター:yodan@ドイツ


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