今回は、ドイツに来たら一度は訪れたい都市『ウルム』を紹介します。
ウルムはバーデン=ヴュルテンベルク州南部に位置し、ミュンスター(Ulmer Münster)が有名です。ミュンスターとは大聖堂のことで、その高さはなんと161.53m!世界一です。教会に入り、神聖な空間を感じたあとは、石造りの螺旋階段で塔を登り、ウルムの街並みを一望することが出来ます。
街にはドナウ川が流れ、レトロな可愛い建物が並び、その風景は私達が想像するドイツにピッタリです。中でも一際目を引く歴史的建造物が市役所(Rathaus)。芸術的な天文時計も飾られています。1370年に建てられましたが、第二次世界大戦で被害を受け、その後修復されています。ドイツの街を歩くと、その素敵な風景と共に歴史を垣間見ることが出来ます。
さて、ひと歩きしてお腹が空いてところでランチタイム。小さな可愛いレストランは、フラムクーヘン専門店でした。
『フラムクーヘン(Flammkuchen)』とは、サワークリームを塗った薄〜い生地に、スライスした玉ねぎやベーコンを散らして焼き上げた郷土料理。
炎(Flamm)&ケーキ(Kuchen)で『炎のケーキ』と言う意味を持っており、現在のフランスの北東に位置するアルザス地方発祥と言われています。
一枚一人前で、最初はその大きさに驚いてしまいますが、生地はクレープのように薄く、ピザに比べるととても軽いので、意外にペロリと食べられます。生地のサクサクとした食感に、サワークリームのなめらかさとスモークベーコンの風味がとても良く合い絶品です。私が訪れたのは春、シュパーゲル(Spargel)の季節でした。4〜6月はシュパーゲルと呼ばれる白アスパラが旬で、ドイツはどこに行っても白アスパラです(笑)。私はフラムクーヘンと一緒に注文し、贅沢にドイツの味覚を愉しみました♪
ライター:yodan@ドイツ