ドイツで日本語を学ぶ人が増えている?!最近そんな風に感じることがあります。
私の住む街には市民学校で日本語コースがあります。また、以前住んでいた大きな街ではいくつもの語学学校で日本語が習われていました。病院での診察時、お医者さんに私が日本人であることを告げると、「僕の娘が日本のファンなんだ!今彼女は日本語を勉強しているよ! ところで美味しい日本料理店教えてくれる?」という会話になったりします。日本語を学びたいという需要は確かにあるようです。
また、日本“語”コースだけでなく、地域によりますが、日本“文化体験”コースもあります。私の義理の母は寿司作りを体験し、そこで知り合った日本人女性とタンデムパートナーになり、個人的に日本語&ドイツ語を教え合っています。
ところで、ドイツ語で会話ができ、ある程度知識のある人は、運が良ければバイトで日本語講師として働ける可能性があります。ドイツでは、日本人の日本語講師が十分足りていない印象で、日本語ができる外国人が講師として教えている場合も多いです。語学学校で学んだ経験のある人は、日本語に限らず、どのように言語を教えたらよいかイメージがつきやすいでしょうし、タンデムパートナーとして日本語を教えたことのある人も、その経験を活かせるでしょう。
私の身近で日本語を学びたい人に理由を聞いてみると、一番多いのは“アニメ”による影響でした。
アニメから日本を知り、日本に興味を持ち、日本語を学んでみたい、日本語でアニメを理解したいというもの。さらに、日本が好きで日本語を学んで日本に行ってみたい、仕事の出張で日本に行くので簡単な日本語を学びたいという人たちも多くいました。
語学学校で日本語を勉強する場合、その多くは最初に習うのが挨拶です。それからひらがな・カタカナを練習し、簡単な単語・文法を学んでいきます。このひらがなカタカナが曲者のようで、『なんでこんなに多いんだ! なぜ、ひらがなとカタカナと漢字を使わなければいけないの?』という疑問をほぼ全生徒が持つと思われます。ここで日本語がどれだけ難しい言語であるか気づくのです。残念ながらこれをクリアしないと何も始まらないのですが、最初の難関のようですね。
それから少しずつ会話のバリエーションを増やして行くわけですが、私の旦那さんは『モノの数え方が複雑過ぎる!』と嘆いています。対象毎に語尾が変わるのが難しいようで、確かに日本人にとっても難しい場面はありますよね。
自分がもし日本人でなかったら、その難しさに決して日本語は習得出来ないだろうなぁ、と密かに思っている筆者でした。
ライター:yodan@ドイツ