今回はドイツでの結婚について、今年3月に結婚した私の実体験も混じえてお話しします。
まずは結婚準備。日本人がドイツで結婚するためには、本当に沢山の書類準備が必要です。一言に書類準備と言っても、日本でのみ受取可能な書類もあり、一時帰国するか、日本の家族にお願いして準備を進めなければなりません。書類を集めてから、認証翻訳や、結婚担当役所に何度も予約を取り準備を進めていきます。数ヶ月単位の作業です。さらに全ての工程に時間とお金がかかり・・・準備から半年後にようやく結婚に至りました。

さて、結婚準備を進める中で、結婚式をどうするか?となりますよね。結婚式というと結婚披露宴を思い浮かべますが、そもそもドイツには『役所に婚姻届を出して、結婚式は別日に』という考えはありません。『婚姻届を出す=結婚の儀式=結婚式』という考え方です。ドイツ語で“結婚式”は、“役所での署名手続き&その後儀式”のことを言います。役所での署名後、キリスト教徒は教会で、イスラム教徒はモスクで厳粛な結婚の儀式を執り行います。実際、極々理に適っていますよね。一般的に、その後、レストランで食事会をすることが多いようです(それは、結婚パーティ・セレモニーと呼ばれます)。そう、日本のように誰でも可愛い教会で結婚式を挙げられるわけではないのです。
教会はキリスト教徒の神聖な場。無宗教の私がその儀式を行うことは基本、出来ません。なんとなくヨーロッパの綺麗な教会結婚式に憧れていた私は、少しガッカリ。しかし、ドイツには教会だけでなく、お城もあります! 可愛い素朴な雰囲気の建物からシックでエレガントな所まで沢山! 結婚式(署名式)や披露宴パーティーが出来る場合もあるので、気になる方は要チェックです! 勿論料金はそれなりにかかりますが、特別な場所で結婚式をしたい方にはピッタリのロケーションです。

私達は、地元の小さなお城で結婚式を挙げることにしました。コロナで人は呼べず、私達新郎新婦と役所の方1名、そしてお城の管理人1名で、計4人のみの式となってしまいましたが、オンラインで式を家族に中継し、それはとても温かな式となりました。役所の方が司会進行役です。丁寧な挨拶から始まり、お城の説明や、私達の馴れ初め、そして結婚への気持ちを語り、結婚の意思の確認があります。「はい」と答えると、指輪交換をします。そして書類にサインし、正式な夫婦となったところで、私達は話する時間をもらい、両親に感謝の手紙を読みました。その後、結婚というものついて素敵なお話があり、式は20〜30分程度で終了しました。あっという間の、夢の時間でした。

ところで、ドイツにはウェディングプランナーという職業がありません。ですから、披露宴パーティーをしたい場合は自分たちで全て用意する必要があります。パーティ会場、飾り付け、音楽、カメラマン、料理、ケーキ、招待状等、何もサポートが無い状態で一から式を作り上げるのは、考えるだけで目が回りそうです。ちなみにドイツでは新婦の衣装替えやはありませんが、役所では私服、教会ではウェディングドレスと着替えたり、ご祝儀はありませんが、個人的にお祝いやお金を送る場合があります。
といったように、日本と少し違うドイツの結婚式ですが、家族を中心に皆を招待し、人生の門出となる結婚を盛大に祝うという文化は同じです。そして勿論、お祝いする温かい気持ちも共通でした。

ライター:yodan@ドイツ


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