ダブリン空港からキルケニーに向かうにあたり、高速道路のM50のダブリン郊外の一部区間は有料です。
料金所はないのですが、通過した車は期限内に支払いをすませなければなりません。私はキルケニーに着いてからガソリンスタンドで3.10ユーロの支払いを済ませました。

ダブリン空港のレンタカー会社では、ホテルはいくらでも見つかると聞いていましたが、夏場のアイルランドは慢性的に宿泊施設不足です。キルケニー到着後にアプリで検索をかけても、見つかるのは一泊200ユーロ以上もするようなところばかりで、唯一見つけた60ユーロの所も予約直前に他の人にとられてしまいました。
満室になる前にネット上からは情報を消す宿泊施設もあるので、直接聞き回った所、6軒目でようやく宿泊場所を確保でき安堵しました。このことから、直前に宿泊場所を決める事が多い私でも、夏場のアイルランドでは早めの予約が肝心なことを身を持って感じました。

翌日、まず向かったのは町のシンボルであるキルケニー城です。何度も増築されてきた城なので城内は極めて複雑な構造になっています。キルケニー城の元厩舎であった建物はデザインセンターになっており目の前ではアイルランドの陶器を作るワークショップなどが行われていました。
城を後にした私は聖メアリー大聖堂やブラックアビー教会を見学してキルケニーで最も古い建築物とされる聖カニス大聖堂へ向かいました。大聖堂内には1642年のキルケニーの模型などもあります。今も閑静な田舎町で、町の中心部から少し歩けばすぐに人通りの少ない住宅街になるキルケニーですが、当時は建物自体が幹線道路沿いにしかなく、少し横道に入ると草原が広がっているような感じだったようです。大聖堂の隣のラウンドタワーの急な階段を登った末に辿り着ける展望台からはキルケニーの町が一望できます。展望台は風が強く狭いため5分ほどで下段する観光客が多いですが、町内の主な建物が西暦何年に建てられたか書かれたプレートがあるので、町がどのように発展してきたかを知る事ができます。

白神仁士@アイルランド(ドイツのワーキングホリデービザでの旅)


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